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男性ストリーマーが女性ストリーマーのディープフェイクをうっかり配信してしまい涙ながらに謝罪


2023年1月30日、31万8000人のフォロワーを抱えるTwitchストリーマーのBrandon Ewing(Atrioc)氏が、ライブ配信の最中に誤ってポルノサイトを開いたタブを映してしまいました。そのサイトには女性ストリーマーの「ディープフェイク」が掲載されていたため、それを見た視聴者が女性ストリーマーに嫌がらせを敢行。心ない中傷を浴びせられた女性ストリーマーらが次々に怒りの声を上げました。

'You Feel So Violated': Streamer QTCinderella Is Speaking Out Against Deepfake Porn Harassment
https://www.vice.com/en/article/z34pq3/deepfake-qtcinderella-atrioc

ディープフェイクとは、ディープラーニングを用いて画像や動画の一部を改変する技術を指します。別人の体に有名人の顔をくっつけて好きなことをしゃべらせたり、ドキュメンタリー番組に出演した活動家の顔を変えて身元を保護したりといった目的に使われることもあれば、有名人の顔を使って勝手に広告を出したり、性的なコンテンツに有名人の顔を重ねる「フェイクポルノ」が作られたりする問題が浮上することもあります。

ストリーマーのAtrioc氏が見ていたサイトはまさにそのフェイクポルノが掲載されていたサイトであり、そこには女性ストリーマーとして活躍するQTCinderella氏やMaya Higa氏、Pokimane氏などの名前が連ねられていました。


このサイトの存在を知った一部の視聴者は、あろうことか画像を女性ストリーマー本人に送りつけ、性的な嫌がらせと中傷を行いました。特にPokimane氏は「自撮り写真を投稿しているからディープフェイクポルノに使われるのは当然だ」などとする非常識なコメントを受け取ったとのこと。


この配信の後、Atrioc氏は「Apology(謝罪)」と題する配信を行い、不適切なサイトを映してしまったことを涙ながらに謝罪。その翌日にはTwitterを通して謝罪文を発表しました。Atrioc氏はポルノサイト「Pornhub」の広告から当該ページにたどり着いたのだと説明し、いわれない中傷を引き起こしてしまったと陳謝。問題のサイトのコンテンツがQTCinderella氏と法律事務所の努力により削除されたことを知らせた上で、弁護士費用の支払いと各女性に対する訴訟費用の援助、拡散されたコンテンツの削除に尽力すると述べ、しばらくコンテンツの作成から離れるとも付け加えました。



しかし、謝罪もむなしくコンテンツの拡散とAtrioc氏への非難は続いています。QTCinderella氏は「嫌がらせは容赦がありませんでした。YouTubeのコメント欄を見ても、私の名前を検索しても、何をしてもそこにあるんです」と発言。「とても悲しく、まだ受け入れるのが難しいです。大きな問題は、彼が女性に謝罪するより前に、配信で謝罪したことだと思います」と続けました。

ディープフェイクの作成者はコンテンツが拡散された直後に自分のページから全てを削除していますが、一度拡散したコンテンツがネットの海から消え去ることはほとんどありません。QTCinderella氏は法的手段に訴えられないかと何人かの弁護士に相談したそうですが、現時点ではどうしようもないというのが大方の見方だそうです。

カリフォルニア、バージニア、テキサスなどアメリカのいくつかの州では悪意のあるディープフェイクの作成と流布を禁じる法律があり、ほとんどの州では非合意のポルノを広めることに罰則が規定されています。しかし、嫌がらせをする者に対して法的措置を取るには費用と時間がかかり、正義を勝ち取ることは極めて困難だと海外メディアのMotherboardは論じています。

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in 動画, Posted by log1p_kr

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