Apple純正マップの建物情報が編集可能になる「Apple Business Connect」開始、ただしGoogleマップは同様の機能を2005年に実装済みなので18年遅れ
iPhoneやiPadに標準搭載されているApple純正マップアプリでは、開発当初はGoogleマップの地図データを用いていましたが、2012年からはApple独自の地図データを使用するようになりました。独自地図データの提供開始直後には「パチンコガンダム駅」などの実在しない地名が多数表示されるなどヒドイ出来栄えだったのですが、徐々に改善が進んでいます。2023年1月11日には、Apple純正マップに表示される建物情報をオーナーが編集可能となる「Apple Business Connect」が発表されました。
Business Connect
https://businessconnect.apple.com/?campaignId=9300
Introducing Apple Business Connect - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2023/01/introducing-apple-business-connect/
記事作成時点では、Apple純正マップアプリで飲食店や食料品店などを検索すると、以下のように検索地点への距離や、店内の写真、レビューなどを記したカードが表示されます。新たに発表されたApple Business Connectでは、店舗の所有者がカードの情報の編集できるようになります。
Apple Business Connectを用いると、「公式サイトへのリンク」「電話番号」「注文ボタン」などをカード内に設定可能。加えて、店舗や製品の宣材写真も追加できます。
さらに、連絡用のボタンや詳細な説明も追加できます。
Apple Business Connectは専用ページにApple IDでサインインすることで利用可能。利用料は無料です。
なお、Googleマップでは2005年からビジネスオーナーに対して建物の情報編集機能を提供しており、Appleは18年遅れでようやく同種の機能を提供したことになります。
・関連記事
iOS端末に標準搭載されているApple純正「Appleマップ」のカーナビ機能を使ってみた - GIGAZINE
マップアプリ対決「Appleマップ・Googleマップ・Waze」の3つで最も正確で素早く目的地に到着できるのはどれ? - GIGAZINE
AppleのCEOティム・クックがiOS6/iPhone5のマップについて謝罪、Googleマップなどの使用を推奨 - GIGAZINE
Appleの公式マップがクリミアをウクライナの一部として表記、Googleやロシアの地図サービスでは? - GIGAZINE
Googleマップへの対抗としてオープンソースの地図データ構築を目指しAmazon・Meta・Microsoft・TomTom・Linux Foundationが「Overture Maps Foundation」を立ち上げ - GIGAZINE
・関連コンテンツ