Googleの「gmail.com」と間違えられやすい「gail.com」には週120万通もの間違いメールが届き続けている

by Chris Dlugosz

Googleのメールサービス「Gmail」のドメインである「gmail.com」と間違えられやすい「gail.com」は、2020年だけで約590万回のアクセスを記録し、1週間当たり約120万通もの間違いメールを受信し続けています。そんな「gail.com」では、サイト管理者であるGail氏が記した「よくある質問集」が公開されています。

gail.com FAQ
https://gail.com/

Q:「gail.com」にコンテンツがないのはなぜですか？せめて猫の写真を投稿することはできませんか？
A:申し訳ありません。私は猫を飼っていますが、インターネットの基準にあてはめると、彼女はあまりにもありきたりです。また、「gail.com」にコンテンツがほとんどないのは、サーバーの攻撃対象領域を小さくしてセキュリティ上の安全を確保したいからです。

Q:「gail.com」を販売することに興味がありますか？
A:ないです。申し訳ありません。

Q:どうやって「gail.com」を取得したのですか？
A:1996年に夫が誕生日プレゼントとして登録してくれました。

Q:「gail.com」は1日に何回アクセスされますか？
A:2020年、「gail.com」には合計約590万回のアクセスがあり、1日平均約1万6000回アクセスされました。また、ユニークユーザーのアクセス数は合計で約130万回で、1日に平均約3500件のアクセスがありました。「gail.com」は時折ツイート爆弾を受け、1日に数万回アクセスされることがあります。2020年7月21日には、約10万9000回アクセスされました。

Q:なぜ「gail.com」はこれほどの人気があるのでしょうか？「gail.com」を管理するGail氏は有名人なのですか？
A:いいえ、私は有名人ではありません。ほとんどの訪問者はgmail.comと入力するつもりが、誤ってgail.comにアクセスしてしまうようです。

Q:ガールフレンドに写真を送ろうとして、アドレス欄に「gmail.com」ではなく「gail.com」と入力しました。その写真はとてもプライベートな写真だったのですが、それらを削除していただけますか？
A:「gail.com」のドメインには有効なメールアドレスが2つしかありません。そのため、送信された写真がメールのプロバイダーによって拒否されて削除された可能性が非常に高いです。ちなみに、私のメールプロバイダーであるProton Mailでは、gail.com宛の誤ったアドレスのメールを1週間に約120万通受信して拒否しています。

Q:「gail.com」は私の商標権を侵害していると思います。
A:商標法に詳しい人に相談した結果、「gail」のような一般的な言葉や名前を用いて独占的な商標を取得することはできないと言われました。また、私たちは2006年に「gail.com」の乗っ取りからドメインを守ることに成功しています。

Q:「gail.com」の収益化に興味はありますか？
A:いいえ、お尋ねいただきありがとうございます。

Q:広告を出してお金を稼ぐことができることをご存じですか？
A:はい、わかりました。ありがとうございます。生活する上でもっと広告が必要だと感じている人は、電子フロンティア財団(EFF)のサイトをご覧ください。無料のインターネットを信じている場合は、EFFに寄付することを検討してください。

よくある質問集の末尾には、「上記で回答されていない質問がある場合は、お気軽に『faqアットマークgailドットcom』に送信してください。当サイトを訪問していただきありがとうございます」と記されています。

また、Gail氏は飼い猫について「インターネットの基準に照らすと魅力的とはいえない」と謙遜していますが、「gail.com」のソースを確認してみたところ、飼い猫の写真へのリンクが含まれていました。