メモ

匿名の商取引を可能にするダークウェブの元祖「シルクロード」を作成した本人は今どこで何をしているのか?


違法ドラッグなどが販売されていたウェブサイト「シルクロード」の創設者であるロス・ウルブリヒト受刑者には、終身刑2回に仮釈放なしの禁錮40年という厳しい判決が下っています。非暴力的な初犯の犯罪に対して、このような判決は前例がなく重すぎるものであるとして、支援団体が立ちあがり抗議活動が行われています。

THE OFFICIAL WEBSITE FOR ROSS ULBRICHT | FreeRoss.org
https://freeross.org/


シルクロードはTor(トーア)を利用する事でアクセスできるサイトであり、第三者に危害が及ばない範囲で本や美術品、電子機器を売買できるプラットフォームとして人気を博していました。しかし、違法薬物を販売するのに最適だと考えた一部の人々がシルクロードを使い始め、2013年10月初旬にFBIにより摘発され、創設者のウルブリヒト受刑者は逮捕されました。


サイト立ち上げ当時26歳だったウルブリヒト受刑者は自由市場とプライバシーに情熱を傾けるリバタリアンであり、当時から「他人に危害を加えるつもりはありませんでした」と話していたそうです。実際にウルブリヒト受刑者はサイトを運営していただけですが、他人が投稿したコンテンツなどの責任を問われ、上記の通り厳しい判決を受けることになりました。

しかし、アメリカでは「プロバイダは第三者が発信する情報について原則として責任を負わない」とする通信品位法第230条が制定されています。それにもかかわらずウルブリヒト受刑者が「他人のコンテンツの責任を負わされた」という現状に対し、支援団体が抗議しているというわけです。

また、ウルブリヒト受刑者が実名で報道された際、「嘱託殺人を計画していた」「スパイ行為をしていた」などの偏向報道が行われたことも指摘されています。支援団体のFree Ross Ulbrichtは「ウルブリヒト氏と同様の、あるいはそれ以上の行為で判決を受けた他の人と比べても、ウルブリヒト氏の判決は著しく過剰で不釣り合いです。2022年時点で刑期10年目を迎えたウルブリヒト氏は模範囚として周囲に良い影響を与えてきましたし、一度も懲戒処分を受けたことがありません。支援グループを率い、慈善基金を通じて受刑者とその家族の支援に充てたりもしています」と訴え、再審を要求しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
違法薬物の取引はリアル世界から闇世界のインターネット「ダークウェブ」に急速に移行している - GIGAZINE

違法薬物サイト「Silk Road」が仮想通貨「Bitcoin」に与えた影響とは? - GIGAZINE

Bitcoin創設者と違法取引サイト「Silk Road」の不可解な関係が浮き彫りに - GIGAZINE

違法薬物サイト「シルクロード」から押収された26億円分のBitcoinが売却される見込み - GIGAZINE

Bitcoinは通貨ではないため「マネーロンダリングには該当しない」とSilkRoad創設者が主張 - GIGAZINE

闇サイト「シルクロード」から盗まれた4920億円相当のビットコインが押収される、ただし2022年11月時点では3分の1以下の価値に - GIGAZINE

闇サイト「シルクロード」に関連する1000億円相当のビットコインを何者かが移動したことが判明 - GIGAZINE

in Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.