GoogleやYouTubeで表示される広告を自分好みに変更できる「マイアドセンター」の使い方まとめ
検索エンジンやウェブサイトなどいたるところに掲載されているインターネット広告は、GIGAZINEを含む多くのサービスの重要な収入源となっています。しかし、自分が全く興味のない広告を延々と見せられるのは困るところ。そんな時に便利そうなツールが、Google検索やYouTubeで表示される広告の内容をユーザー自身の手で管理できるGoogle純正ツールの「マイアドセンター」です。
マイ アド センター
https://myadcenter.google.com/
マイ アド センターのご利用方法 - マイ アド センター ヘルプ
https://support.google.com/My-Ad-Center-Help/answer/12155154?hl=ja
GoogleはGoogleアカウントに登録されているユーザー情報や、Google検索の検索履歴、YouTubeの検索履歴などをベースに、「ユーザーが興味を持つであろう広告」を推測し表示しています。これに対して、マイアドセンターはユーザーに広告の好みを選択させ、これをベースに広告を表示するというものです。
マイアドセンターの使い方は簡単で、まずはマイアドセンターへアクセスします。マイアドセンターのトップページは以下のような見た目。
画面右上に表示されている「パーソナライズド広告」がオンになっているかをチェックし、オフの場合はオンに変更します。パーソナライズド広告をオンにすると、Google検索やYouTube上で表示される広告が「ユーザー情報やマイアドセンターで入力した情報」をベースに選ばれるようになりますが、パーソナライズド広告をオフにすると、Googleアカウントに保存されているアクティビティやマイアドセンターで選択した情報が広告の選択に使用されなくなります。なお、パーソナライズド広告オフの場合、Google検索やYouTubeで表示される広告はコンテキスト(時間帯、閲覧中の動画、ウェブサイト、アプリのトピックなどの一般的な要素)ベースで選出されるようになるとのこと。
続いて広告の好みを入力していきます。「おすすめの広告トピック」という項目に、さまざまな広告の種類が表示されるので、興味がある広告なら「+」、興味がない広告なら「-」をクリック。
次に、「おすすめの企業やサービス」という項目を同じように興味があるかないか選択。
「最近表示された広告」という項目では、ユーザーのGoogle検索やYouTubeに最近表示された広告の詳細が表示されます。例えば以下の場合、「Amazon.co.jpの広告が、先週に1回、Google検索上に表示された」と記されています。この最近表示された広告が好みのものであれば「+」、表示されてほしくない場合は「-」をクリックすればOK。
画面左上にある「広告のカスタマイズ」をクリック。
すると、トップページには表示されていなかった「トピック」と「企業やサービス」が表示されます。これも「+」と「-」をクリックして興味関心の有無を意思表示していけばOK。なお、「トピック」と「企業やサービス」は赤枠部分をクリックすることで切り替え可能です。
さらに「デリケートなトピック」をクリックすると、一部のトピックを許可するか制限するかを選択できます。
「プライバシーの管理」をクリックすると、広告表示に使用されている情報を管理することが可能。
「Googleアカウントの情報」にはユーザーの性別・年齢・使用言語が表示されます。これはユーザーが入力した情報あるいはGoogleが推測した情報です。性別をクリック。
すると情報を書き換えることもできます。
「広告の表示に使用されるカテゴリ」は、Googleがユーザーにどのような広告を表示するかを決める際に使用しているカテゴリが表示されており、交際状況や世帯収入、教育レベル、業種などのプライベートな情報が含まれます。例えば「関係」をクリック。
すると、婚姻・交際情報を広告表示に使用するか否かを選択できます。なお、初期状態だとこの項目はオフになっていましたが、世帯収入や教育、業種、企業規模などの情報はオン(利用する)になっていました。
「パーソナライズド広告に使用されるアクティビティ」には、Googleがユーザーに表示する広告を選ぶ際に使用しているアクティビティが並んでいます。使用されているのは「ウェブとアプリのアクティビティ」「YouTubeの履歴」「Googleを使用した地域」で、初期状態ではすべてオン(利用する)になっていました。
実際にマイアドセンターを使ってみると、Google検索やYouTubeなどのGoogle関連サービスで検索した内容をベースにGoogleがいかに詳細にユーザー情報を収集しているかがわかります。「こんなことまで入力したのか?」と思わずにはいられないような情報も表示されるので、恐怖を覚えるレベル。Googleが自身の情報をどれだけ把握しているかを知ることができ、さらにその情報を広告表示に使用するか否かも選べるので、プライバシー面が気になるという人は絶対に自分で設定すべきです。
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