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画像生成AIでキリスト教の「聖句」を呪文にして絵画を生成するとこうなる


画像生成AIの「DALL・E 2」で、生成する画像を指示するテキストプロンプト、いわゆる呪文としてキリスト教の聖書の文言を使った画像集が公開されています。古代から伝わる教典と最新のAI技術のコラボレーションにより生まれた画像の中には、中世の名画を再現しているものや現代風のポップアートになってしまった画像などもあるので、特に印象的なものをピックアップしてみました。

AI-Generated Bible Art
https://www.openbible.info/labs/ai-bible-art/

上記のURLにアクセスするとこんな感じ。記事作成時点では1034枚の画像があり、CC-BYのライセンスで公開されています。


サムネイルにマウスカーソルを合わせると、その画像を生成する際のプロンプトが表示されます。「光あれ」という言葉で有名な、天地創造の最初の場面を描いたこの画像では、創世記第1章3~5節と「Abstract painting(抽象絵画)」がプロンプトに指定されていました。


サムネイルをクリックすると、その画像を原寸大で見ることができます。


見たいモチーフや聖句で検索することも可能です。例えば「angel(天使)」で検索してみると、天使に言及した聖句をプロンプトにした画像が出てきました。


そのうちの1枚が以下。中世の名画のような荘厳な画像です。


「AI-Generated Bible Art」のサイトでは、他にも聖書のいろいろなシーンをプロンプトにした画像が掲載されています。例えば、カエルが大量発生する災いに関する出エジプト記の記述から生成したこの画像では、とぼけた顔をしたカエル人間が右往左往する様子がカートゥーン調で描かれています。


列王記には、子どもたちに「ハゲ頭」とバカにされた預言者のエリシャが、熊を出現させて42人の子どもを殺させたというおどろおどろしい場面がありますが、「コールデコット賞を受賞した児童書」がプロンプトに入っているので熊と子どもが遊んでいるような画像になっています。


非業の死を遂げた古代イスラエルの王妃・イゼベルの最期を題材にした画像は、なぜかハイヒールをはいた男性に女性が蹴り落とされている現代アートに。


詩編の一節は、「若い女の子が登場する2020年のアニメ映画風に」という指示通り、夜の街並みを少女が眺めている画像になっています。


ルカによる福音書に書かれた、イエス・キリストが神に祈る場面もプロンプトに「日本」や「少女」が入っていると一気に日本のイラストっぽい感じになります。


レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」で有名な場面は、セレブが高層ビルの展望レストランで豪勢な食事をしているシーンにアレンジされました。


イエス・キリストが磔(はりつけ)にかけられるところモダニズム風にするとこんな感じ。かろうじて十字架があるのが分かります。


この世の終わりについて言及しているというヨハネの黙示録は、空から十字架と炎が降っている地獄のような絵になっていました。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1l_ks

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