ソフトウェア

画像生成AI「DALL・E 2」で絵柄はそのままに背景や続きを追加する新機能「アウトペインティング」が登場


テキストから画像を生成するAI「DALL・E 2」を開発したOpenAIが、オリジナルの画像を拡張する新機能である「Outpainting(アウトペインティング)」を公開しました。

DALL·E: Introducing Outpainting
https://openai.com/blog/dall-e-introducing-outpainting/

OpenAIのDALL・E 2は自然言語から画像を生成するAI画像ジェネレーターです。2022年4月には、画像を生成するだけでなく既存の画像を編集する「Inpainting(インペインティング)」という機能が実装されました。どんな機能なのかは、以下の記事で取り上げています。

入力した文字情報から画像を生み出す「DALL・E」の高解像度・低レイテンシ版「DALL・E 2」登場 - GIGAZINE


OpenAIはさらに、元となった画像に描かれていない部分を追加できる新機能の「アウトペインティング」を発表しました。この機能について、OpenAIは「自然言語による説明文を加えるだけで、同じスタイルのビジュアル要素を追加したり、新しい方向にストーリーを展開したりと、画像の枠を超えて画像を描き足すことでユーザーの創造性を拡張できる新機能です」と説明しています。

具体的にどのような機能なのかは、OpenAIが公開したデモンストレーションムービーを見るとよく分かります。

AI「DALL・E 2」がフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の背景をガンガン描きまくるムービー - YouTube


動画を再生すると、フェメールの「真珠の耳飾りの少女」が表示されます。


背景の棚や、少女の胸から下がどんどん追加されていきます。


追加部分は、次々と示される中からユーザーが選んでいる模様。少女の服装が、はっきりしない模様の長袖から短袖のワンピースに変わりました。


冷蔵庫っぽいものが出現してしまい、その部分を消してやり直す一幕も。


描き足された背景の絵柄のタッチは元となった画像とよく調和しており、少女が浮いていません。


こうして完成したのが以下。OpenAIによると、アウトペインティングでは影や反射、テクスチャなど画像に元からあった視覚的要素が考慮されており、これにより画像のコンテキストを維持したまま絵を拡張することができるとのこと。


アウトペインティングはデスクトップ版の全てのユーザーが利用可能になっています。また、OpenAIは以下のツイートへのリプライでアウトペインティング機能を使いこなして制作された作品を紹介しているので、気になった人はアクセスしてみてください。

DALL·E’s canvas just got bigger. Expand your creativity with Outpainting: https://t.co/7vyQ42jyyr

— OpenAI (@OpenAI)

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
入力した文字情報から画像を生み出す「DALL・E」の高解像度・低レイテンシ版「DALL・E 2」登場 - GIGAZINE

文字列から画像を生成するAI「DALL・E 2」でイメージ通りの画像を生成するまで試行錯誤してみた記録 - GIGAZINE

OpenAIがAI画像ジェネレーター「DALL・E2」の一般向け公開がスタート - GIGAZINE

AI画像ジェネレーター「DALL・E 2」は独自の「秘密言語」を持っているか? - GIGAZINE

「バイクに乗るピカチュウ」「アボカドの椅子」など言葉から自動でイラストや写真を生成するAI「DALL・E」 - GIGAZINE

文章から高クオリティな画像を生成できるAI「DALL・E 2」を使ってTwitterのプロフィールから絵を生成してみるとこんな感じ - GIGAZINE

in ソフトウェア,   動画,   アート, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.