取材

クジラ&イルカの巨大骨格が所狭しと展示された企画展「集まれ!三重のクジラとイルカたち」で写真を撮影しまくってきたよレポート


「クジラやイルカは哺乳類の仲間」という知識は持っていても、実際にどんな体の構造をしているのかはイメージしづらいものです。三重県総合博物館で2022年9月11日(日)まで開催されている企画展「集まれ!三重のクジラとイルカたち」ではクジラやイルカの骨格標本を近距離から観察できるとのこと。海を雄大に泳ぐ神秘的なクジラたちの知識を深めるべく、実際に企画展を訪れて写真を撮影しまくってきました。

三重県総合博物館 第31回企画展 集まれ!三重のクジラとイルカたち
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/p0031300071.htm

三重県総合博物館に到着。階段を上って入口を目指します。


自動ドアを通って館内に突入。


「集まれ!三重のクジラとイルカたち」の会場に到着しました。


写真撮影OKとのことなので、パシャパシャと撮影しまくることにします。なお、展示物の中には撮影禁止のものもあるので注意。また、フラッシュの点灯は禁止です。


入口付近では三重県近海に出没するクジラの仲間「スナメリ」の骨格標本が展示されていました。スナメリの隣にはヒトの骨格模型が並んでおり、大きさや見た目の比較が可能。よく見ると両者の寛骨(かんこつ)が赤いヒモでつながっています。クジラ類の寛骨は後ろ足の名残とのこと。


近くで見るとこんな感じ。ゴツゴツとした背骨や肋骨、指の骨など、確かにクジラやイルカが魚類ではなく哺乳類であることを実感できます。


指の骨を近くで撮影してみました。滑らかな形状の胸びれの中には、ヒトなどの哺乳類に似た指の骨が隠れているというわけです。


順路を進むと、伊勢湾西岸に漂着したスナメリの頭蓋骨がズラリと並んでいました。


頭蓋骨の横に配置されたQRコードを読み込むと、漂着したスナメリについての研究論文を閲覧できます。博物館で説明文を読んで「もっと詳しく知りたいな」と思っても帰る頃には忘れてしまいがちですが、この方式ならすぐに詳細をチェック可能。知りたい欲求にすぐ応えてくれるのはうれしいポイントです。


スナメリ以外にも多様なクジラ&イルカの骨格標本が展示されています。これは「カマイルカ」の骨格。


骨格標本の横には、カマイルカの鳴き声を聞けるウェブページのQRコードコードが配置されていました。


奥に進むと、ヒゲクジラ類の「イワシクジラ」と、ハクジラ類の「コビレゴンドウ」の骨格標本が展示されていました。


イワシクジラを反対側から見るとこんな感じ。上顎には見事なクジラヒゲがついています。


シャチ」の骨格標本が、大迫力の写真と共に展示されています。


近づくと、頭蓋骨に鋭い歯がたくさん並んでいました。


これは、三重県の海岸に打ち上げられた「マイルカ」の骨格標本です。標本化処理は三重県の学生や研究員によって行われたとのことで、処理の様子をまとめたムービーも視聴可能でした。


同じく、三重県の海岸に打ち上げられた「スジイルカ」の骨格標本。


これは「オガワコマッコウ」の骨格標本。三重県の付近には多様なクジラが生息しているようです。


展示物は骨格標本だけでなく、クジラの鼻の穴の模型や……


クジラの実寸大イラストなどクジラ関連の展示物が所狭しと並んでいます。


壁に掲げられたコラムも必読。「クジラって遺伝的にはブタに近いんだ!」など驚きの発見の連続でした。


また、クジラやイルカに関連するぬいぐるみや食品も展示されています。さらに、奥には捕鯨の歴史に関する展示もアリ。ただし、歴史資料の多くは撮影禁止でした。


お土産コーナーもスナメリのぬいぐるみやTシャツなどクジラグッズが大量に並んでいます。


「集まれ!三重のクジラとイルカたち」の図録も売っていました。


図録は図鑑風の形式になっており、展示されていたクジラ&イルカの分布や生態が大量のカラー写真付きで解説されています。


「集まれ!三重のクジラとイルカたち」は骨格標本が詳しい説明と共に大量に展示されており、クジラ&イルカに対する理解がメチャクチャ深まりました。さらに、展示の横にはに詳しい文献へアクセスできるQRコードが並んでおり、知識欲を存分に満たしてくれます。

企画展「集まれ!三重のクジラとイルカたち」は、2022年9月22日(日)まで開催されています。

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in 取材,   生き物, Posted by log1o_hf

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