Twitterが気候変動に関して誤解を招く広告を禁止
Twitterが2022年4月22日のアースデイに、「気候変動の否定はTwitterでマネタイズされるべきではなく、不当表示の広告が気候変動の危機に関する重要な議論を妨げるべきではないと考えています」と述べ、気候変動に関して科学的合意と矛盾するような広告を禁止すると発表しました。
Accelerating our climate commitments on Earth Day
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2022/accelerating-our-climate-commitments-on-earth-day
Twitter bans ‘misleading’ ads about climate change - The Verge
https://www.theverge.com/2022/4/22/23037677/twitter-bans-climate-change-misinformation-ads
Twitterは、気候変動に関する科学的コンセンサスについて、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などの「権威ある情報源」に基づくものとしています。IPCCは気候変動に関する報告書を発表しており、人類が気候変動に適応するためには何をすべきか、気候変動による気象災害の激化や山火事の猛威などをどのように回避すべきかをまとめています。
Twitterによれば、Twitter上で「サステナビリティ(持続可能性)」に関する話題の登場頻度が、2021年以降はそれ以前と比較して2.5倍に増加したとのこと。特に、化石燃料の燃焼から生じる温室効果ガスの排出をなくそうという「脱炭素」についての議論は1.5倍に増え、さらにゴミの削減に関する議論も2倍以上に増えたそうです。
こうしたTwitter上での議論を適切に提供するため、Twitterは「気候変動に関する誤解を招く情報は、地球を保護するための取り組みを妨げる可能性があることを認識しています」と述べ、「気候変動に関して科学的コンセンサスと矛盾し、Twitter上で誤解を招く広告」を不適切なコンテンツポリシーにのっとって禁止すると発表しました。
なお、YouTubeも気候変動に対する懐疑論を取り上げたり、気候変動に関する誤った情報を含む広告を停止したりする措置を2021年10月に行っています。
YouTubeが気候変動を否定するコンテンツの収益化を停止 - GIGAZINE
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