放送中の番組を識別しリアルタイムでバナー広告を表示する「ジャンプ広告」機能がスマートテレビ「VIZIO」に登場
一般的なテレビ放送とストリーミングサービスとの間を埋めるための革新的なクロスプラットフォーム視聴ソリューションと題して、スマートテレビメーカーのVIZIOが「ジャンプ広告(Jump Ads)」機能を発表しました。
VIZIO Introduces Jump Ads to Connect Linear TV With Streaming | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20220331005913/en/VIZIO-Introduces-Jump-Ads-to-Connect-Linear-TV-With-Streaming
Vizio TVs are now showing banner ads over live TV - FlatpanelsHD
https://www.flatpanelshd.com/news.php?id=1648829114
コンサルティング会社アクセンチュアによると、視聴者の60%はストリーミングサービスやアプリをまたぐようなナビゲーションに不満を感じているとのこと。「ジャンプ広告」はこの「次は何を見ればいいのか」という混乱に対する答えを提供する機能だとのこと。
VIZIOはFOXと提携し、テストとして新たなドキュメントコメディ番組「Welcome to Flatch」の初回エピソードの終わりにジャンプ広告を配置。この広告により、視聴者は番組の追加エピソードを引き続き視聴したり、FOX NOWアプリで過去のエピソードを視聴したりすることができます。VIZIOは、ボタン1つのクリックで視聴体験がシームレスに拡張され、視聴者とコンテンツプロバイダーの双方にとってのスマートテレビ体験が向上することになるとニュースリリースで述べています。具体的には、以下の画像のようなバナーが出ることになります。
将来的にはVIZIOの持つInscape ACR(自動コンテンツ認識)技術を用いて、テレビに映っているのがジャンプ広告プログラムの番組だと認識したとき、リアルタイムでオーバーレイ広告を表示することができるとのこと。
VIZIOの広告販売担当ヴァイスプレジデントのアダム・バーグマン氏は「ジャンプ広告は、コンテンツ発見とナビゲーションを簡素化し、視聴者にとってより魅力的でインタラクティブな視聴体験を生み出す、正しい方向へのもう1つのステップです」と述べました。
また、FOXエンターテイメントのマーケティング戦略・メディア担当シニアヴァイスプレジデントであるナタリー・パーク氏は「明らかに視聴体験は変化しており、リニアとストリーミングの両方が不可欠な役割を担っています。双方を統合するジャンプ広告のようなイノベーションは、『一気見(ビンジウォッチング)』という文化現象が生み出したオンデマンドの期待に応え、よりよい生視聴体験を生み出します」と語っています。
・関連記事
スマートテレビの広告が「あまりにもひどい」という指摘、広告から逃れる裏技はあるのか? - GIGAZINE
個人情報を収集したスマートTV「VIZIO」が「あなたは集団訴訟に参加して和解金を得る資格があります」とテレビで通知することに - GIGAZINE
テレビCMの3割は誰もいない部屋で流れているという調査結果が発表される - GIGAZINE
Netflixしか見ていない子どもの多くは「CM」が何かわからないという調査結果 - GIGAZINE
・関連コンテンツ