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モリサワの高品質フォントに可読性抜群英字フォントを合成した「UDEV Gothic」レビュー、全角スペース可視化やリガチャにも対応


コーディングや文字入力作業をしていると、「アルファベットの『O』と数字の『0』」の見分けが付かない」「全角スペースのせいでエラーが出ているけど、どこに全角スペースがあるか分からない」といった問題に遭遇しがちです。これらの問題を解決しつつ老舗フォントメーカー・モリサワの高品質な日本語書体も利用できる可読性バツグンのフォント「UDEV Gothic」が登場していたので、実際に使ってみました。

GitHub - yuru7/udev-gothic: UDEV Gothic は、ユニバーサルデザインフォントのBIZ UDゴシックと、 開発者向けフォントの JetBrains Mono を合成した、プログラミング向けフォントです。
https://github.com/yuru7/udev-gothic

UDEV Gothicの合成元であるモリサワ製「BIZ UDゴシック」は最近のWindowsやmacOSには標準搭載されており、誰でも利用可能なフォントです。しかし、BIZ UDゴシックは日本語の見た目は非常に美しいものの、アルファベットの「O」と数字の「0」の見分けが付きづらいなど、日本語・アルファベット・記号が入り交じるコーディング用途では使いづらいという問題がありました。


このBIZ UDゴシックがオープンソース化されたことを受けて、BIZ UDゴシックとプログラミング向け英字フォント「JetBrains Mono」を合成したUDEV Gothicが公開されました。UDEV Gothicを使うには、まず以下の配布ページにアクセスします。

Releases · yuru7/udev-gothic · GitHub
https://github.com/yuru7/udev-gothic/releases

配布ページにアクセスしたら、ZIP形式に圧縮されたフォントファイルを探してダウンロードします。今回は、記事作成の最新バージョンであるv0.0.4をダウンロードしました。


ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、「通常版・レギュラー」「通常版・太字」「リガチャ対応版・レギュラー」「リガチャ対応版・太字」という4種類のフォントファイルが現れるので、全て選択して右クリックメニューから「インストール」を選択します。


これで、各種テキストエディタやブラウザのフォント設定からUDEV GothicおよびUDEV Gothic LG(リガチャ対応版)を選択可能になります。


UDEV Gothicで上述の画像と同じ文章を表示させたものが以下。日本語の美しさは保ちつつ、数字の「0」の中央には見分けやすいように点が追加されています。


Wikipediaのメインページのソースコードの一部をBIZ UDゴシック(上)とUDEV Gothic(下)で表示させてみました。UDEV Gothicではアルファベット&記号の形状や行間の幅などが読みやすく変化しています。


UDEV Gothicの大きな特徴は「全角スペース」が可視化される点です。これにより、「コードに全角スペースが混入してエラー発生」という事態を避けやすくなります。


UDEV Gothicにはリガチャに対応したUDEV Gothic LGも用意されており……


画像左側のように対応文字列を1つの記号として表示させられます。


なお、UDEV Gothicの作者であるたわら氏のGitHubリポジトリでは、UDEV Gothicの他にも「白源」「PlemolJP」「Firge」といった可読性バツグンなフォントが公開されています。

yuru7 (tawara) · GitHub
https://github.com/yuru7

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in デザイン, Posted by log1o_hf

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