生き物

犬を飼いたい人が知っておくべき5つの心得


子ども時代に「犬が飼いたい!」と親に相談して、「犬を飼うのは大変なのよ」と言われてしまった人も多いはず。新しく犬を飼いたいという人が知っておくべき心得について、オランダ王立犬保護協会で10年以上理事を務めた経歴を持つイネケ・ファン・ヘルヴァイネン氏が解説しています。

Five top tips to consider before getting a canine companion
https://theconversation.com/five-top-tips-to-consider-before-getting-a-canine-companion-173961

人類は1万年以上も前から犬を飼っていたことを示す考古学資料が存在しており、犬を飼うと孤独感が解消されるだけでなく、心臓発作や脳卒中による死亡リスクが下がるという研究結果も存在します。

しかし、世の母親が「犬を飼うのは大変」と子どもに言い聞かせるように、餌やり・散歩・トイレ・しつけ・病気のときの世話・老後など、犬を飼うというのは簡単なことではありません。犬を飼う前に予想される困難は様々ありますが、ヘルヴァイネン氏が「飼う前に考えておくべき」とする心得は以下の通り。

◆1:長い間責任を持たなければならない
犬の平均寿命は10~15年で、犬を飼うというのはこの期間世話を続けなければならないということを意味します。そして、例えばちょっと1日お出かけするという場合には知り合いに犬を預けるか出先にまで犬を連れて行かなければならないというように、「犬のいる生活」というのは犬がいてくれる喜びもありますが、実用上の不便もあるものです。また、大型犬だろうと小型犬だろうと犬というのはお金がかかるもので、食費や居住空間の整備費、ドッグシッター代、医療費など、日本の場合は「犬は年間34万円かかる」という調査結果も存在します。

ペットにかける年間支出調査 2020|アニコム損害保険株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000028421.html


◆2:犬にはふれあいが必要
犬は元来社会的な動物で、精神的な健康を保つには「ふれあい」が重要です。犬とのふれあい方の中でも代表的なものが運動と遊びで、一般的には散歩や遊びを中心とした「犬と関わる時間」を1日2時間以上設けるべきとされています。


ヘルヴァイネン氏によると、犬を1匹で5時間以上留守番させた場合には、ストレスでさまざまな問題行動を起こす分離不安症になることがよくあるとのこと。ヘルヴァイネン氏は分離不安症を避けるため、最初は同じ部屋にいるけども距離を置くといったことから始め、徐々に人のいない部屋に居させる時間を長くし、最終的に留守番させる……というように、「留守番のトレーニング」を行うべきだと解説しています。

◆3:社交教育としつけが必要
犬は幼い頃のしつけが特に重要とされており、成犬になってからの問題行動の大半は幼少期が原因とされています。幼い頃から知人・見知らぬ人・子供・ほかの犬・ほかの動物とふれあったり、未知の場所に連れて行って社会経験を積むというのは、成長してからの問題行動を未然に防ぐ働きがあるとのこと。


また、一口に「子犬の訓練」といってもトイレのしつけや服従訓練から散歩の作法に至るまで、要求される知識は多種多様。そして大半の犬は反抗期を超えるまで完全にしつけはできないため、「少なくともしつけに丸1年以上はかかります」とヘルヴァイネン氏は語っています。

◆4:性格が重要
犬は見た目がカワイイ/カッコいいペットなので、犬を選ぶ際にはどうしても見た目が大きなウェイトを占めてしまいますが、ヘルヴァイネン氏は「性格が重要」と明言。その理由として、飼っているペットが自分と似たような性格をしているという人は満足度が高いという研究結果をヘルヴァイネン氏は挙げています。

ヘルヴァイネン氏によると、犬を選ぶ際にはその犬がどの程度オモチャを独り占めしたがるのかや、どの程度散歩が好きか、どの程度人と遊ぶのが好きかをチェックして、自分にそっくりな性格の犬を選ぶことが特にオススメとのことです。

◆5:購入方法
商業的な目的のために繁殖された犬は血統由来の性格特性を受け継いでいる場合が多く、猟犬などの犬種は1日3~4時間も外で遊ばないと満足しないケースもあります。こうした遺伝的な特徴をしつけなどで抑えることは不可能なので、飼う前に犬種について知識を深め、自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶことが重要とのこと。


そして犬を購入する場合には販売相手を調べることも重要で、違法な販売事業者は絶対に避けるべきだとヘルヴァイネン氏。ヘルヴァイネン氏によると、非営利のブリーダーから購入した犬は不安感が弱く攻撃性も低い犬が多いそうで、子犬を購入する場合には最低でも2回は面談を行うべきとのこと。オススメはキャンセル待ちの状態になっている非営利のブリーダーから購入するか、退役後の救助犬・セラピー犬の里親になることとのことで、救助犬やセラピー犬の里親になるというのは、しつけも不要である上に、困っている犬を救うことにもなることから、ヘルヴァイネン氏は特にオススメだと語っています。

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in 生き物, Posted by log1k_iy

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