「新型コロナを治す」と偽り約7000円のハーブティーを販売した男が訴えられる
アメリカの司法省、食品医薬品局、および連邦取引委員会が、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を治す」とうたってハーブティーを販売していたアンドリュー・シンクレア氏に対し民事訴訟を起こしました。
DOJ, FTC, FDA sue man who claims $60 herbal tea cures COVID | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2022/03/doj-ftc-fda-sue-man-who-claims-60-herbal-tea-cures-covid/
シンクレア氏は、「野菜とアロエベラ、蜂蜜、湧き水」でできたハーブティーを16オンス(約450g)60ドル(約7000円)で販売。ソーシャルメディアなどで「COVID-19を治療する」「数分以内に効果が現れる」「24時間で検疫の対象から外れる」などと宣伝していました。
さらに、シンクレア氏は効果を強調するためにウェブサイト上に臨床試験の結果を掲載しました。その中には「インドで行われた臨床試験の結果、15人の被験者において、薬剤(ハーブティー)は非常に良好な結果を示している」「被験者は非常に薬に満足していた」「被験者は副作用についてもそれほど心配していなかった」などと記載されており、製品の効用を裏付けるものとして紹介されていました。
司法省ほか2つの機関はこのような製品の効用に関し「有効で信頼できる科学的証拠を含んでいない」と認定。訴訟を起こす前の2021年2月、シンクレア氏に対し「製品を違法に販売している」という警告書類を送付していました。これを受けてシンクレア氏は一時的に販売を取りやめたものの、4月に販売を再開。司法省らが9月に再度警告しましたが、販売が続けられているとのこと。
ニューヨーク東部地区の担当弁護士であるブレオン・ピース氏は「パンデミックの危機を利用し、まがい物に過ぎない製品を治療薬として販売する人があまりにも多い。私たちはその試みを容認しない」と述べました。また、食品医薬品局のジュディ・マックイーン氏も「パンデミックに見舞われている患者の危機を食い物にすることは容認できません」と述べ、厳しく対処する姿勢を見せました。
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in Posted by log1p_kr
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