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ウクライナで一般市民による火炎瓶の自作が爆増し政府機関も公式Twitterで「火炎瓶の作り方」を画像付きで解説

by 7th Army Training Command

2022年2月24日からロシアの侵攻を受けているウクライナで、一般市民による「火炎瓶」の自作が増加しています。このことは報道の映像や検索結果からも明らかで、ウクライナ軍参謀本部も製造を奨励するように作り方や使用例をツイートしています。日本には「火炎びんの使用等の処罰に関する法律」があり、火炎瓶を使用して人や財産に危険を生じさせた場合、7年以下の懲役刑が科されるほか、製造・所持についても3年以下の懲役刑か10万円以下の罰金刑となります。

ウクライナで火炎瓶の自作が行われているのは以下の映像などで確認できます。

東部ドニプロで女性たちが火炎ビンを手作り ウクライナ侵攻 - YouTube


以下でツイートされている映像の前半には、戦車の進軍を妨害するバリケードを溶接して作っている様子も収められています。


Googleトレンドでも「Молотова Коктейль(Molotov Cocktail:火炎瓶)」の検索が2月24日から急増していることがわかります。なお、検索数そのものは減少傾向にあります。


Twitter公式がウクライナ語で「紛争地帯でTwitterを使う方法」をツイートしたり、ウクライナからのツイートを地図上に表示するサービスが出てきたりと、進行に関する情報を巡ってSNSが良くも悪くも活用される中で、火炎瓶の作成方法がTwitterで共有される事態にもなっています。Googleでの「火炎瓶」の検索数が減少したのは、SNSで作成方法がすぐ目につく状態になったことで、調べる必要がなくなったからなのかもしれません。


有志によるものだけではなく、ウクライナ軍の参謀本部自らツイートしたものもあります。


ウクライナのニュースサイト・ШоТамも火炎瓶の作り方を指南する記事を公開。

Як приготувати коктейль Молотова для захисту від окупантів? - ШоТам
https://shotam.info/daiemo-vidsich-yak-pryhotuvaty-kokteyl-molotova-dlia-zakhystu-vid-okupantiv-instruktsiya/


戦車のどこを狙えばよいかという情報も共有されています。



実際にウクライナでロシア軍の車両に向かって火炎瓶が投げつけられたところだという映像も出ています。

????Недргойлов | Коктейль молотова от гражданских в деле - YouTube


ウクライナ軍参謀本部によると、ハリコフでは若い女性が投げた火炎瓶でロシア軍の装甲兵員輸送車が炎上したとのことです。


なお、日本で火炎瓶を取り締まる法律が「爆発物取締罰則」と別に設けられているのは、最高裁により「火炎瓶は『爆発物取締罰則』で定められた爆発物にはあたらない」という判決が下ったためです。

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in メモ,   動画, Posted by logc_nt

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