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iPhoneの一部が勝手にSiriとの会話を録音していたバグが判明、iOS 15.4 beta 2で修正


Appleは2022年2月8日に、iOSの開発者向けアップデートである「iOS 15.4 beta 2」をリリースしました。この更新では、会話を録音しないように設定したのにもかかわらず、一部のデバイスで音声アシスタントのSiriとのやり取りが録音されていた問題が修正されています。

Apple says a ‘small portion’ of iPhones recorded interactions with Siri even if you opted out - The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/8/22924225/apple-ios-15-bug-recorded-interactions-siri

IT系ニュースサイトのThe Vergeは2月8日に、「Appleが公開したiOS 15.4 beta 2では、『オプトアウトしたかどうかに関係なく一部のデバイスでSiriとの会話が記録されていた可能性がある』というバグが修正されていることが、ニュースサイト・ZDNetの報告により判明しました」と報じました。伝えられるところによると、iOS 15に入っていたこのバグにより、AppleにSiriとの会話を録音および保存し分析する許可を与える「Improve Siri & Dictation(Siriと音声入力の改善)」という設定が自動的に有効化されていたとのこと。

Appleはメディアに対し、このバグにより収集された音声は削除されたと発表しました。また同社は、iOS 15.2でこのバグの影響を受ける端末の大半が修正されたものの一部の端末では問題が残っていたため、今回のiOS 15.4 beta 2で完全にバグを削除することになったと説明しています。


iOS 15.4 beta 2をインストールすると、「Siriと音声入力の改善」を有効にするよう求める表示が出る場合があるのも、今回のバグ修正に伴い「Siriと音声入力の改善」がオフになったのが理由とのことです。

ZDNet対して、Appleは「iOS 15.2では、iOS 15で導入されたバグを修正しつつ、多くのSiriユーザーの『Siriと音声入力の改善』の設定をオフにしました。このバグは、誤って一部の端末で『Siriと音声入力の改善』の設定を有効にしていました。バグを発見してから、私たちは音声の分析を停止し、バグの影響が及んだすべてのデバイスから集めた音声を削除しています」と述べました。

The Vergeは今回のAppleの対応について、「このバグは、すべてのユーザーにはっきりと警告し、バグの被害を受けた人に通知をした上で、端末を最新にするよう促さなくてはならないたぐいの問題に思えます。しかしAppleはそうする代わりに影響を受けた人の数や、バグがあった時期については伏せました。従って、Appleの従業員がSiriとのやり取りの録音を聞いていた可能性があるかどうかを確かめるすべはありません。ひとまず、iPhoneを持っている人は、まだアップデートしていないのであればiOS15.2以降にアップデートすべきでしょう」とコメントしました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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