AI

Alibaba Qwenチームの主任研究者ら主要メンバーが突如退職


AlibabaのAI研究チームであるQwen(Tongyi Lab)から、中心的な技術的リーダーを含む複数の主要メンバーが突然離脱したことが報じられています。

千问模型负责人林俊旸提出离职,阿里高管紧急答疑 | 智能涌现独家-36氪
https://www.36kr.com/p/3708425301749891

Alibaba's Qwen tech lead steps down after major AI push | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/03/03/alibabas-qwen-tech-lead-steps-down-after-major-ai-push/

Qwenは2026年2月にGPT-5.2やClaude Opus 4.5、Gemini 3 Proといったクローズドモデルと同等の性能を示すオープンモデルの「Qwen3.5-397B-A17B」を公開しました。2026年3月初めにはQwen3.5の小型モデルである「Qwen3.5 Small」シリーズをリリースしています。

GPT-5.2と同等クラスの中華AI「Qwen3.5-397B-A17B」がオープンモデルとして登場 - GIGAZINE


そんなQwen3.5 Smallのリリース翌日、Qwenの中心的な技術リーダーであるジュンヤン・リン氏がXの投稿で「退任します。愛するQwen、さようなら」と投稿しました。


さらに、リン氏の退社に合わせて、Qwenのさまざまなサブモデルを担当する主要人物を含む数名のQwenメンバーや、多数の若手研究者も辞任したことが明らかになっています。また、実際に離職したか、いつ変更されたかどうかは記事作成時点で不明ですが、Qwenチームのビンユアン・フイ氏はXのプロフィールを「Formerly(元) @Alibaba_Qwen」と記述しています。


中国のテクノロジー業界に詳しい36kr.comによると、リン氏の辞任発表を受け、Qwenは現地時間の2026年3月4日午後1時頃にAlibabaグループの呉永明CEOを含めた緊急の全員会議を開催したとのこと。会議の中でAlibabaの上級経営陣は「Qwenは縮小しているのではなく、これはチーム拡大の一歩であり、リン氏の辞任はいかなる政治的闘争とも無関係です。当社は急速に発展しており、今回の調整は人材プールを拡大し、より多くのリソースを提供するためのものです」と結論付けたそうです。

Qwenチームの研究科学者であるウェンティン・チャオ氏は、リン氏の退任を「一つの時代の終わり」と表現し、「Qwenモデルは、科学、工学、オープンソースのエコシステム、そしてその他多くの分野の進歩を支えました」とリン氏に感謝を述べました。


また、AIインフラスタートアップ・Hyperbolicの最高技術責任者であるユチェン・ジン氏は、リン氏の退任を「1つの時代の終わりです。Qwenは技術的リードを失いました」と述べ、オープンソースAIを前進させたリン氏の功績をたたえています。


TechCrunchによると、Qwenプロジェクトのコントリビューターであるチェン・チェン氏はXへの投稿で「このニュースを聞いて胸が張り裂ける思いです。ほんの数時間前までチームはモデルのローンチに向けて一緒に作業していました。辞めたのはあなたの選択ではなかったと分かっています」と、リン氏の退任に何らかの外圧があったことを示唆していたとのこと。なお、記事作成時点では投稿は削除されており、チェン氏のXではチャオ氏の投稿をリポストしているのみとなっています。


一部の中国メディアが報じたところによると、今回のリン氏らの辞職はAlibaba内の組織的緊張が影響している可能性があるそうです。Qwenの中核チームはオープンソースエコシステムの構築に情熱を注いでおり、Qwenは最高峰のAIモデルをオープンソースで公開していた点で高い評価を受けていました。しかし、Alibabaの経営陣が、技術的革新よりも商業的指標を重視する方向転換を示した結果、Qwenチームとの摩擦を生んだとウワサされています。実際にQwenがクローズ化するかは不明ですが、技術系メディアのVentureBeatは「Qwenのオープンソースへの取り組みを評価するのであれば、今すぐモデルをダウンロードして保存しておいてください」と述べています。

記事作成時点でリン氏およびAlibabaはメディアのコメント要請に応じておらず、リン氏らの退職の原因や今後のQwenチームについては明らかになっていません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Qwen3.5シリーズの超小型AIモデル「Qwen3.5-0.8B」「Qwen3.5-2B」「Qwen3.5-4B」「Qwen3.5-9B」が一斉に登場 - GIGAZINE

GPT-5.2と同等クラスの中華AI「Qwen3.5-397B-A17B」がオープンモデルとして登場 - GIGAZINE

Alibaba発のOpenClaw風AIエージェント「CoPaw」がオープンソース化される、MCP対応でClawHubのスキルも利用可能 - GIGAZINE

ロボットが現実世界のタスクを実行できるオープンソースAIモデル「RynnBrain」をAlibabaのDAMOアカデミーが発表 - GIGAZINE

Alibabaが自社AIのQwenを搭載したAIグラス「Quark AI Glasses」を発表 - GIGAZINE

in AI, Posted by log1e_dh

You can read the machine translated English article Alibaba Qwen team's lead researcher ….