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BlackBerryが自社OSのサポートを終了

by H.B. Kang

iPhoneとAndroid登場以前のスマートフォン市場で一世を風靡したことで知られるBlackBerryが、2022年1月4日に自社OSの主要機能のサポートを終了しました。

BlackBerry 10 and BlackBerry OS Services FAQ — End of Life
https://www.blackberry.com/us/en/support/devices/end-of-life

BlackBerry signals end of an era as it prepares to pull plug on classic phones | BlackBerry | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2022/jan/03/blackberry-discontinue-service-classic

End of the line finally coming for BlackBerry devices | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2021/12/end-of-the-line-finally-coming-for-blackberry-devices/

新たにBlackBerryがサポートを終了したのは、BlackBerry OSの全バージョンやBlackBerry 10のソフトウェア、BlackBerry PlayBook OSの全バージョン、BlackBerry Desktop Software、BlackBerry Link、BlackBerry Blend、BlackBerry Worldなどで、同社の携帯電話関連の主要OS・ソフトウェアが対象です。

「@myblackberry.com」などのBlackBerry固有のメールアドレスも使用できなくなるという点も問題ですが、特に影響が大きいとされているのは「プロビジョニングサービス」が打ち切られるという点。プロビジョニングサービスというのは携帯電話のネットワークに通信するために必要な情報をSIMカードに書き込むサービスのことで、プロビジョニングサービスの打ち切りによってプロバイダ側のネットワーク更新時にSIMに関連した機能が利用できなくなる可能性があるとのこと。そのため、BlackBerryは発表の中で「データ転送・電話・SMS・緊急通報ダイヤルなどの機能は信頼できる動作が保証されなくなります」と記しています。

by mxmstryo

BlackBerryはかつては栄華を極めたとされたデバイスで、オバマ元大統領も現役時代に使用していたことでも知られていました。しかし、iPhoneやAndroidの登場によってスマートフォン戦争に敗北し、2012年には「5年間で時価総額は5分の1、業績悪化で社員の3分の1を解雇」という報道も出る始末。今回サポートが終了したBlackBerry OSも2013年で開発が終了しており、これ以降のBlackBerry端末はAndroidを採用していました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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