寅年に「狛虎」のいる大江神社と「世界一福虎」の朝護孫子寺に初詣に行ってきた
2022年の干支は「寅」。大阪には狛「犬」ではなく狛「虎」のいる神社があるということで、せっかくの寅年なので初詣に行ってきました。
大阪 夕陽丘 大江神社
https://www.ooejinja.net/
大江神社の場所はここ、大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-40。大阪メトロ谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩3分ほど。
「愛染さん」の愛称があり縁結びスポットとして知られる愛染堂勝鬘院の前を通る道路の突き当たりに大江神社はあります。
これが大江神社の鳥居。
鳥居の足元に狛犬がいますが、これはあくまで普通の狛犬。
大江神社の境内。
大江神社は「天王寺七宮」の1つとして、四天王寺の鎮守として聖徳太子がまつられているという伝来があります。
巨大な虎の絵馬がありました。
しかし、拝殿前にあるのは普通の狛犬。
「はて?」と見回すと、「大江の『狛虎』」への順路を発見。
「狛虎」の目印は境内にある摂社、日吉稲荷大社。左にある百度石の奥が日吉稲荷大社で、その右側に鳥居が立っています。
鳥居の手前にあるのは普通の狛犬で、奥に並んでいるのが「狛虎」です。
背中にしま模様が入っており、尻尾も長いので狛犬とは別物なのがわかります。これは口を閉じた吽形。
口を開いた阿形。
「狛虎」近くの壁面には、「狛虎会」による掲示物が並んでいます。
「狛虎」がある鳥居の奥は空き地となっていますが、ここにはもともと毘沙門天をまつる社があり、「狛虎」はその守護だったそうです。明治時代の神仏分離時に、吽形が滋賀県の寺に移設されたという話があり、戦前には阿形のみになって、大阪大空襲で大きな被害を受けました。その後、2002年になって吽形が再建されて一対に戻り、2011年、阿形もさすがに傷みがひどくなったため再建され、現在の狛虎の姿になったとのこと。
大江神社拝殿のとなりにひっそりとたたずむ「狛虎」には、阪神タイガースの躍進の願いがいくつも託されていました。
さらに寅年ということで、「寅のお寺」として知られる信貴山・朝護孫子寺にも足を伸ばすことにしました。
信貴山朝護孫子寺 - 信貴山真言宗 総本山 朝護孫子寺 公式サイト
https://www.sigisan.or.jp/
ルートはいくつかありますが、今回は公共交通機関利用でいきます。近鉄の大阪上本町駅に到着。
目指すは信貴山口駅。通常は準急・区間準急・普通のいずれかで河内山本駅まで移動して信貴線に乗り換えますが、正月3が日と1月8日(土)~10日(月・祝)の3連休は直通の準急列車が運行されます。ダイヤは大阪上本町10時発、11時発、12時発の3本。
信貴線への乗り入れ対応で2両編成で運行されるため、足元には印が追加されていました。
虎マークと「準急 大阪上本町-信貴山口」の行先表示看板を確認する乗務員。運行される3本の列車のうち1本は、行先表示看板も虎のイラスト入りになるそうです。
2両編成なので混雑するかと思いましたが、おおよそ座れるぐらいの混雑具合でした。
大阪上本町から40分弱で信貴山口に到着(大人運賃300円)。ここからは西信貴ケーブルで高安山に上ります。なお、乗車人数の制限がありますが、待ち人数が多いときは10分おきの運転になるので、長時間待つことはないはずです。また、SuicaやICOCA、PiTaPa等の交通系ICカード利用に対応しています。
ケーブルカーは座席も虎模様。
高安山駅までは7分ほど。運賃は大人560円。
ここからは近鉄バスが信貴山門まで運んでくれます。運賃は大人250円。
信貴山門バス停から朝護孫子寺まではおよそ600m。道沿いには宿泊施設や甘味処などが並びます。
「寅のお寺」ということで、虎の顔入りの単管バリケードが設置されていました。
途中、「開運橋」という橋を渡ります。
正月期間となので休みになっていましたが、この開運橋では30mのバンジージャンプができます。
橋を渡って左手側へ進んでいくと、鳥居の向こうに本堂が見えてきました。
本堂を奥に望む参道に、巨大な張り子の虎が設置されています。
これが「世界一福寅」。記念撮影のポイントにもなっていて、撮影待ちの行列ができていました。
その先には「福寅」よりは小ぶりな「子寅」もいます。ここも記念撮影ポイントとなっていました。
寅年の「寅のお寺」ということで、上空には報道のヘリが飛んでいました。
人出が多く、交通整理のために本堂参拝の順路がかなり大回りに設定されているので、案内に従って進んでいきます。
途中にあった虎縞模様の郵便ポスト。
巨大な「日本一大地蔵尊」の足元を通り……
階段をどんどん上ります。
これも本堂に向かう順路。
高いところを回り込んで、下っていきます。ちょっと狭い下り階段なので、足元に要注意。
下りきったところの正面にある三寅像。ここまで来れば本堂は目の前。
階段の上に見えているのが本堂です。
線香の煙がたちこめています。
ようやくお参り完了。
本堂地下には約900年前に納められたという「如意宝珠」が祀られているとのこと。「戒壇巡り」では、地下に降りて光の差さない通路を進み、「如意宝珠」を納めた蔵の錠前に触れると、如意宝珠に触れたのと同じ功徳があり心願成就の利益に預かれるそうです。
干支おみくじは1体300円。
かなりデフォルメの効いたかわいらしい虎の中におみくじが入っています。
本堂から下っていく途中には「三寅の福・胎内くぐり」があります。
巨大な虎の口。
父寅・母寅・子寅が一体となったトンネルで、くぐることで御利益があります。
「胎内くぐり」を見下ろすとこんな感じ。
参道では「揚げ寅まんじゅう」なども売っていて、信貴山は、山全体が寅をモチーフにしたアトラクションのようでした。
なお、信貴山には東側からも奈良交通のバスでアプローチ可能で、JR王寺駅~信貴山門結ぶ路線がありますが、正月期間は山頂側は信貴山門より手前の信貴山バス停まで、麓側もJR王寺駅より1駅短い近鉄生駒線・信貴山下駅までの運行となっています。
初詣臨時バス―信貴山朝護孫子寺|奈良交通
https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/2022newyear-shigisan.html
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