ハードウェア

1秒に18兆回の演算量を誇るスマホカメラ向け画像処理NPU「MariSilicon X」をOPPOが発表


中国の大手通信機器メーカー・OPPOが2021年12月14日に、自社開発のイメージングNPUである「MariSilicon X」を発表しました。高い電力効率、20ビットを超すダイナミックレンジ、リアルタイムRAW処理などを特長とするOPPOの新しい画像処理特化プロセッサは、2022年第1四半期に登場する同社製スマートフォン「Find X」シリーズに搭載される予定です。

OPPO Unveils 6nm Cutting-edge Imaging NPU - MariSilicon X | OPPO Global
https://www.oppo.com/en/newsroom/press/oppo-imaging-npu-marisilicon-x/

Oppo debuts its first self-made chip, the MariSilicon X - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/12/14/oppo-marisilicon-x-chip-image-ai/

OPPOは、自社製品発表イベント「OPPO INNO DAY 2021」で、1秒間に18兆回演算することを意味する18TOPSの計算能力と、1W当たり11.6TOPSの電力効率を併せ持つモバイル向けチップの「MariSilicon X」を発表しました。6nmプロセスで製造されるMariSilicon Xは、NPU・ISP(Image Signal Processing)・多層メモリアーキテクチャで構成されており、SoCから画像処理に関するタスクを分離することが可能です。


18TOPSの計算能力でAIアルゴリズムをサポートするOPPOのMariSilicon Xは、2021年3月に登場した同社の5G対応フラッグシップスマートフォンOPPO Find X3 Proと比較して最大20倍高速なパフォーマンスを実現し、フレームごとにリアルタイムにAI処理をすることで夜でも4Kの動画を撮影できる「4K AI Night Video」を可能にするとのこと。


また、AI処理だけでなくイメージングにも優れており、Find X3 Proの4倍にあたる20bit・120dBのダイナミックレンジでの撮影に対応することで、明るい部分と暗い部分のコントラスト比が100万対1となるリアルな写真撮影もできるようになりました。


MariSilicon Xはさらに、「リアルタイムRAW処理」やRGBWセンサーのポテンシャルを引き出す「RGBW PROモード」により、スマートフォンでの撮影をを大幅に改善するとのことです。


MariSilicon Xを搭載したOPPOの「Find X」シリーズ最新機種は、2022年第1四半期に市場投入される予定です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ノッチすらない真のベゼルレスのためにカメラユニットが飛び出す変態スマホ「OPPO Find X」レビュー、スマホ技術の最先端を体感してみた - GIGAZINE

中国のスマホメーカー・OPPOが台湾でXperiaの顔だった中華圏の大スター・周杰倫を起用した広告戦略を思い出した - GIGAZINE

5Gスマホの出荷台数ランキングが発表、市場シェア1位と最も成長した企業は? - GIGAZINE

世界最薄わずか4.85mmの超極薄スマホ「Oppo R5」 - GIGAZINE

元・世界最薄スマホ「OPPO R5」に3GBメモリ版が登場、日本へ発送OKなので個人輸入してみました - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article OPPO announces image processing NPU 'Mar….