ドバイ政府が完全ペーパーレス化を達成
日本を含む世界中の国や地域でペーパーレス化への動きが進む中、ドバイ政府が「世界初の完全ペーパーレス政府」となったことをドバイのムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長が宣言しました。
We are proud to announce that as of today, the government of Dubai has become the world's first paperless government. pic.twitter.com/d1aDHEDgOC
— Hamdan bin Mohammed (@HamdanMohammed) December 11, 2021
Dubai becomes world’s first paperless government, saves over 336 million papers | Environment – Gulf News
https://gulfnews.com/uae/environment/dubai-becomes-worlds-first-paperless-government-saves-over-336-million-papers-1.84328648
ドバイでは2018年から「ドバイ・ペーパーレス戦略(Dubai Paperless Strategy)」を推し進めており、その成果として政府機関におけるペーパーレス化が達成されたことが2021年12月11日に宣言されました。
宣言によると、ペーパーレス化に伴ってドバイの全45の政府機関で合計3億3600万枚以上の紙が削減されたとのこと。また、1400万時間に及ぶ労働時間の削減と13億アラブ首長国連邦ディルハム(約400億円)の経費削減も達成したとされています。
宣言の中でマクトゥーム首長は「ドバイ政府が世界初のペーパーレス政府となったことを誇りに思います」「この成果は、世界をリードするデジタル都市としてドバイの競争力を強化します」と述べ、ドバイ政府が世界初の完全ペーパーレス政府となったことを強調しています。
ドバイのデジタル化イニシアチブであるDigital Dubaiの代表を務めるハマド・アル・マンスーリ氏によると、ドバイ政府の内部および外部の取引や手続きは100%デジタル化されており、包括的なデジタル政府サービスプラットフォームによって管理されているとのこと。マンスーリ氏は政府の完全ペーパーレス化のメリットについて「ペーパーレス化によってリソースの最適な使用が可能になり、テクノロジーを活用した高度なソリューション設計やサービスのデジタル化も可能となります」と語っています。
また、マクトゥーム首長は「あらゆる面で生活をデジタル化するというドバイのジャーニーの新たなステージの始まりです」と述べ、今後もデジタル化に向けての取り組みを続ける意向を示しています。
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