ブラウザのアドレスバーとウェブサイト内の検索ボックスが混同されていることが判明
ウェブブラウザには一般的に、現在閲覧しているウェブページのアドレスを表示したり、任意のウェブページに移動するときにURLを入力する「アドレスバー」があります。一方で、ウェブサイトの中にはサイト内の情報を検索するための検索ボックスを設けているものがあります。まったく別物の2つですが、違いを理解していないユーザーが多数いることが指摘されています。
Every search bar looks like a URL bar to users – Terence Eden’s Blog
https://shkspr.mobi/blog/2021/10/every-search-bar-looks-like-a-url-bar-to-users/
指摘を行ったのは、テクノロジー愛好家のテレンス・エデン氏。「ユーザーはアドレスバーと検索ボックスの違いをわかっていないのではないか」と考えた理由として、エデン氏はAmazonのウェブページの検索ボックスに「https://」と入力した結果を示しています。本来、ここには商品名や型番を入れるのですが、なぜかAmazonとは無関係なURLもサジェストとして表示されています。
「https:」でもほぼ同様。これらの検索候補はユーザーが入力した内容を学習して表示しているとのことで、検索ボックスに無関係なURLを入力した人がいることを示しています。
エデン氏は「このことから学ぶべき教訓は、『ユーザーはインターフェースを、コンピューターはユーザーを理解していない』『ビッグデータは、ユーザーが合理的とは言えない行動をしていることを前提に構成されている』ということです」と記しています。
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