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子どもにとってあまりに煩雑な「リモコンでのテレビ操作」をフロッピーディスクを使った自作リモコンで解決


テレビは地上波やデジタル放送を流すためだけのものではなくなりつつあり、YouTubeやNetflixといった映像ストリーミングサービスをテレビで利用しているという人も少なくありません。地上波にデジタル放送、さらにはメディアアプリを使ってコンテンツを視聴するとなると、リモコン操作は難解を極めます。大人でもややこしいテレビの操作は、小さい子どもにとっては複雑怪奇極まりないものです。そこで、子ども向けの簡単操作のリモコンをフロッピーディスクを用いて自作した人物が登場しています。

blog.smartere » Floppy Disks: the best TV remote for kids
https://blog.smartere.dk/2026/01/floppy-disks-the-best-tv-remote-for-kids/

現代のテレビは子どもにとって全く不向きなものとなっています。テレビのリモコンが複雑というだけでなく、ユーザーはテレビにインストールされたアプリを操作しなければいけません。アプリは見たい番組とは別の番組を見るようユーザーを誘い続けるため、子どもたちは無力感を感じて大人に目的のものを見せて欲しいと頼まざるを得なくなります。大人が子どもの求める番組を再生しない場合、子どもは「テレビの前で無力感に苛まれるだけだ」とマッズ・クリスチャン・オレセン氏は主張しています。


オレセン氏はそんな従来のリモコンに代わる、子どもが自主的に使えるリモコンを自作しようと考えたそうです。オレセン氏が3歳の息子のために考えた「自作リモコンに重要な要素」は以下の通り。

・3歳の息子が自分で選択できるもの
・物理的で実体のあるもの(触ったり感じたりできるもの)
・「クラウド」上に分かりにくい形で保存されているコンテンツを物理的に保存されているようにみせること
・破壊可能であり、壊した場合はそれ相応の対応をすること
・自動再生なし

オレセン氏が作成したのはフロッピーディスクリモコンです。実際にどんな風に動作するのかは以下の通り。

2枚のフロッピーディスクがあります。


そのうち1枚を謎の筐体に挿入。


すると、テレビでコンテンツの再生がスタート。フロッピーディスクが特定の番組と紐づけられており、挿入すると再生がスタートするというわけ。


フロッピーディスクを取り出すと再生は停止します。


もう1枚のフロッピーディスクを挿入。


すると別のコンテンツの再生が始まりました。


オレセン氏はフロッピーディスクを選んだ理由として、「挿入時の『カチッ』という機械的な音、ディスクが回転する『シュー』という音、読み取りヘッドが動く音、そのすべてがフロッピーディスクを史上最高のストレージメディアにしています!フロッピーディスクが最高のストレージメディアでなければ、今でもPCなどの保存アイコンがフロッピーディスクであることの説明がつきません」と言及。

さらに、「壊れたフロッピーディスクでレポートを提出したことはありませんか?先生に聞かれて、『フロッピーディスクが壊れていたに違いない』と言い訳したことはありませんか?今の子どもたちはフロッピーディスクを使ったことも見たこともないので、この体験をさせてあげる価値があると思います」と記しています。


オレセン氏は以前にオリジナルのChromecastを制御するためのフレームワークを作成しており、これをベースにコマンドに応じて指定されたコンテンツが再生される仕組みを作成し、フロッピーディスクリモコンが完成しています。

機構としては、フロッピーディスクの自動実行機能が存在しなかったため、オレセン氏はドライブを改造してフロッピーディスクが挿入されると作動するシンプルなローリングスイッチを追加することで、フロッピーディスクの自動実行機能を実装。

続いて、フロッピーディスク制御のためにAVRベースのArduinoとWiFi通信用のESPチップを搭載したボードを用意したそうです。オレセン氏は「ATmegaのプログラミング、ESPのプログラミング、2つのボードのシリアルポートの接続ごとにジャンパーを個別に設定する必要があるため、使い方は非常に複雑でした」と語っています。


オレセン氏は「リモコンは持ち運び可能で、電池式であるべき」として、電池式に改良。フロッピーディスクリモコンの筐体はMDF板からレーザーカットされており、詳細は以下のGitHubリポジトリで公開されています。

GitHub - mchro/FloppyDiskCast
https://github.com/mchro/FloppyDiskCast

なお、オレセン氏が子どものために用意したフロッピーディスクは以下の通り。


オレセン氏は子どもがフロッピーディスクリモコンを使用するようになって遭遇した問題として、「読み取りヘッドがすべてのデータを読み込んだ後もトラック0に留まってしまうため、ディスクを入れた状態のリモコンを振り回すと、トラック0でディスクが損傷してしまう」というものを挙げています。

これを回避するため、オレセン氏は読み取りが完了したらヘッドをトラック20に移動するようにしたそうです。トラック20にはデータが保存されていないため、損傷は起きなくなったとオレセン氏は記しています。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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