5つのカメラであらゆるシーンを撮影可能な「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」のカメラレビュー
Samsungから2021年10月に登場の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」は、メインカメラにいずれも1200万画素のトリプルカメラ、内側のメインディスプレイと外側のカバーディスプレイの中にそれぞれ400万画素のフロントカメラと1000万画素のカバーカメラを内蔵。合計5つのカメラで顔認証から自撮り、風景や動画の撮影まであらゆる場面で活躍するとのことなので、実際にそのカメラ性能をチェックしてみました。
Galaxy Z Fold 3 5G(ギャラクシーZフォールド3 5G)|Galaxy公式(日本)
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-fold3-5g/
Galaxy Z Fold3 5G SC-55B | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/product/sc55b/
この記事では、Galaxy Z Fold 3 5Gのカメラ性能をレビューしていきます。外観や結果については、以下の記事でチェック可能です。
スマホとタブレットのいいとこ取りな折りたたみスマホ「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」フォトレビュー - GIGAZINE
広げて大画面タブレットのように使える折りたたみスマホ「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」ベンチマーク、スペックもタブレット並なのかをチェックしてみました - GIGAZINE
・目次
◆メインカメラ(超広角・広角・望遠)
◆メインディスプレイのフロントカメラ
◆カバーディスプレイのカバーカメラ
◆メインカメラ(超広角・広角・望遠)
Galaxy Z Fold3 5Gのメインカメラは、上から超広角カメラ・広角カメラ・望遠カメラの3眼構成で、画素数はいずれも1200万画素です。
Galaxy Z Fold3 5Gのカメラの最も特徴的な機能が、「キャプチャビューモード」です。使うには、左上の「キャプチャ表示」をタップします。
また、カメラアプリを起動した状態でヒンジに角度をつけても、自動的にキャプチャビューモードに移行します。
このモードでは、画面左に直近に撮影した写真数枚、画面右にカメラが捉えている映像やシャッターボタンなどのUIが配置されるので、うまく撮れているかを見ながらカメラアプリのあらゆる機能を使用可能。写真を撮るたびに逐一ギャラリーから撮影済みの写真を確認する必要がないので、撮影が非常にスムーズです。
3つの木のアイコンのどれかタップするか、または3つのアイコンが並んでいる場所を左右にドラッグすると、使用するカメラとズーム倍率をシームレスに変更することができます。
視野角123度の超広角カメラは、名前の通り非常に広い範囲を写真に収めることが可能。実際に撮影したのが以下です。
等倍から1.9倍まではスタンダードな広角カメラを使用。
2倍以降は望遠カメラで撮影します。
望遠カメラは光学2倍×デジタル5倍の最大10倍のズームで、被写体にぐっと寄ることができます。
広角カメラと望遠カメラを使って撮影できる「ポートレートモード」はこんな感じ。背景のボケ味は自由に編集することが可能で、スマートフォンのポートレートモードにありがちな「被写体と背景の境目が溶け合ってしまう」という現象も発生せず、くっきりと撮ることができました。
動画は「UHD(3840×2160)・60fps」「UHD・30fps」「FHD(1920×1080)・60fps」「FHD・30fps」「HD(1280×720)・fps」の5つの動画サイズで映像を撮ることが可能。試しに「UHD・60fps」で撮影してみたのが以下。
Samsung Galaxy Z Fold3 5Gで撮影した4K・60fpsムービー - YouTube
4Kなだけあって、流れる水の波紋もよく捉えられています。
最大までズームするとさすがに粗さが出ますが、スマートフォンのムービーとしては必要十分と言えます。
他にも、最大3秒の露光時間で夜景を撮影できる「ナイトモード」や……
料理をおいしそうに撮れる「食事モード」などがあります。この「食事モード」では、フォーカスエリアをドラッグ操作で移動できるほか、フォーカスエリアの4隅の枠をドラッグすることでエリアの拡大・縮小ができます。
フォーカスエリアを変えることで、以下のように皿全体をおいしそうに撮ったり……
特に注目してほしい部分だけにフォーカスを当てたりできます。
Galaxy Z Fold3 5Gのもう1つの特徴が、10~15秒程度の動画を撮影すると、それを元にAIが自動で複数のムービークリップや写真を作成してくれる「シングルテイク」です。
以下のムービーを再生すると、実際にシングルテイクモードで撮影したオリジナルの映像と、そこからAIが自動で作ったムービークリップ4本を見ることができます。AIが作成したムービーは、字幕を付けてつなげた以外は無編集ですが、どれも印象的な音楽や逆再生エフェクトなどが付けられていて本格的な仕上がりになっているので、そのままTikTokなどにアップロードできそうです。
AIが自動でムービークリップを作ってくれる「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」のシングルテイクモード - YouTube
シングルテイクでは、ムービークリップだけでなくモノクロ画像や……
どこか懐かしい色合いの写真
AIが選んだベストショットなど、異なるタイミングやフィルターで撮られた写真や動画が合計10~15個ほど生成されます。これらはあくまで自動生成なので思い通りのものを撮影するのには向きませんが、偶然撮れた面白い瞬間などを画像や動画にしてSNSに投稿するといった使い方ができそうでした。
◆メインディスプレイのフロントカメラ
メインディスプレイには、400万画素のフロントカメラが内蔵されており、顔認証や自撮りに使えます。
以下のムービーを見ると、Galaxy Z Fold3 5Gの顔認証がいかにスムーズか見ることができます。
「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」の爆速顔認証をチェック - YouTube
顔をディスプレイに向けていれば、顔認証中だということを示す以下の合図が出る時間は1秒もないので、ロック解除でストレスがたまる心配はありません。
カメラはディスプレイの下にあるので、普段は注意して見ないとどこにレンズがあるか分かりません。
セルフィーを有効にすると黒い縁で囲まれて、どこにフロントカメラがあるか分かるようになります。
そのため、「自撮りの時に、大きな画面のどこに目線を向ければいいか分からない」という事態が発生しないようになっています。
◆カバーディスプレイのカバーカメラ
カバーディスプレイにもカバーカメラがあるため、折りたたんだ状態でも顔認証や自撮りが可能。カバーカメラは1000万画素で、メインディスプレイの下にある400万画素のフロントカメラより鮮明な写真が撮れるので、自撮りにはこちらの方が向いています。
また、カバーディスプレイで自撮り中に右上に表示される「自分撮り」をタップすると……
カバーカメラではなく、メインカメラの映像がカバーディスプレイに表示されます。メインカメラの性能自体は、2021年のスマートフォンとしては珍しいものではありませんが、1200万画素で自撮りできるスマートフォンはなかなかありません。そのため、Galaxy Z Fold3 5Gは自撮りにうってつけなスマートフォンと言えそうです。
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