レビュー

Apple Watch Series 12を1週間つけてみたレビュー、ヘルスケアトラッカーが新しくなってバッテリーの持ちも向上


2026年9月18日に登場した「Apple Watch Series 12」は、従来のApple Watchから裏面に搭載されているヘルスケアセンサーが一新され、心拍数や心拍変動のモニタリング頻度が高くなり、トラッキング精度が向上しているのがアピールポイントとなっています。そんなApple Watch Series 12を実際に装着して1週間過ごしてみました。

Apple Watch Series 12 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-12/

今回レビュー用に購入したのはApple Watch Series 12のダークブロンズ・アルミニウムケース(42mm・GPSモデル)と、スポーツバンド(バーガンディ)です。その見た目については以下の記事でチェック済み。

Apple Watch Series 12開封の儀&フォトレビュー、ヘルスセンシングシステムが新しくなって健康トラッカーとして進化 - GIGAZINE


Apple Watch Series 12のサイズは基本的に前世代のApple Watch Series 11からほとんど変わっていません。ただし、ケース寸法が前世代から1mmだけ横に大きくなったのに対し、画面の表示ピクセル数は変わっていないものの、表示領域の面積がわずかに狭くなっているため、必然的に画面周囲の非表示領域(ベゼル)が少しだけ広くなっています。なお、実際に使う上では画面の見やすさや着け心地が大きく変わったように感じませんでした。


今回は新色であるバーガンディのスポーツバンドを選択。バーガンディは赤ワインのような深い赤紫色で、落ち着いた雰囲気があります。主張が控えめでカジュアルな印象が抑えられるので、ビビッドなカラーのバンドよりも着ている服や周囲の状況に合わせやすいかも。


ヘルスケアセンサーが刷新されたことで、2分ごとに心拍数や心拍変動を測定することができます。Apple Watchの裏面をのぞいてみると、緑色のLEDがせわしなく点滅していました。


watchOSに標準で搭載されている「心拍数」アプリで心拍数をチェックしたところ。左下に「2分間の履歴」とあり、確かに2分間ごとに計測されていることがわかります。


iPhoneの「ヘルスケア」アプリで確認したところ。18時30分~18時45分の15分間で7~8回の計測が行われており、ちゃんと2分間隔で心拍数が計測されていることがわかります。


2分間隔という頻度で心拍数を計測してくれることで、心拍トラッキングを含めた精度も高くなることは期待できますが、その分センサーの使用回数も増え、バッテリー消費も上がってるのではないかというのが気になるところ。Appleの公称では「一日中駆動するバッテリー。通常使用時で最大24時間、低電力モードで最大38時間」となっていますが、実際に使い続けたらどれくらいでバッテリーを消費するのかを調べてみました。


また、センサーが刷新されたことで安静時や睡眠中などに最大24倍〜最短5分ごとの高頻度で測定され、短期的な生理的ストレスと回復を見る回復時HRV(心拍変動)も計測されるようになりました。


そして、watchOS 27で追加されたのが「準備度」です。これは日々の活動量・バイタル・睡眠データを分析し、その日にどれだけ体が動かせるかを0〜10のスコアと4段階の分類で示す新機能。計測結果の例が以下で、結果は「6 準備完了」でした。


フィットネスとも連携し、日々のアクティビティとの兼ね合いを計り知ることが可能です。


19日午前11時過ぎから、バッテリー100%の状態で使用開始。普段使っているApple Watchの設定を引き継いでいるので、ディスプレイは常時表示で、画面の明るさは3段階中の2に設定し、着信音はオフにしています。Bluetooth接続しているiPhoneはほぼ常に持ち歩きました。


およそ6時間が経過した同日17時15分頃のバッテリー残量は86%。


12時間が経過した同日23時過ぎにバッテリーをチェックすると、71%になっていました。検証当日は買い物で遠出したこともあり、内蔵の歩数計によると合計1万9000歩も歩いたのですが、半日装着し続けてもバッテリーは3分の2以上残っています。


寝ている時もApple Watch Series 12を装着。8時頃に起床し、朝ご飯を食べて少し散歩をして帰ってきた朝11時過ぎ、つまり装着してから約24時間で消費したバッテリーは半分ほど。


装着してから36時間後の23時過ぎにバッテリー残量をチェックすると18%でした。今回のApple Watch Series 12は新品でバッテリー状態もよく、基本的にはiPhoneからの通知を見たりアプリの操作を少し行ったりした程度でしたが、少なくとも24時間以上は連続使用できました。充電は約30分で最大80%、15分の充電で最大12時間の通常使用が可能なので、「風呂にゆっくりつかっている間だけ充電する」というルーティンで回せば、毎日問題なく使えそう。


この後、100%まで充電し、午前1時17分に装着してみたところ、およそ46時間後のバッテリー残量は13%でした。つまり、1時間当たりのバッテリーの減りはおおよそ2~3%といったところ。


Apple Watch Series 12は新しくなったSiri AIによる音声認識「Audio Intelligence」に対応。ただし、目玉機能である「ライブ早戻し」と「Siri Recap」は、記事作成時点だと日本で提供されていません。記事作成時点で日本国内でも提供されている機能は「ミュージック認識」と「サウンド認識」です。

従来のApple Watchでは「ミュージック検出」から、Shazamを利用して周囲で流れている音楽の曲名を調べることができました。Audio Intelligenceの「ミュージック認識」は新たに、周囲で流れている曲を自動で認識して、「ミュージック検出」のウィジェットをタップしなくてもスマートスタックに表示してくれるというもの。周囲で気になる音楽が流れている時、Digital Crownを上に回すか画面を上にスワイプすることでスマートスタックを表示すると、自動的にミュージック検出によって流れている音楽を調べて表示してくれます。Shazamアプリを起動せずとも、周囲で流れている音楽を自動で聴き取って調べてくれるので、「今流れている曲が気になったけど、アプリを起動している間に終わってしまって調べられなかった」というケースは減るはず。


「サウンド認識」はアクセシビリティ機能の一種で、周囲で指定した音が流れるとApple Watchが認識して通知してくれる機能です。Apple Watchに接続しているiPhoneの「設定」から「アクセシビリティ」を選択し、「サウンド/名前認識」をタップします。


「サウンド認識」をタップ。


「サウンド認識」のスイッチをオンにして、「サウンド」をタップ。


認識できる音は炎やサイレンのほか、犬や猫の鳴き声、電気器具や車のクラクション、ドアベルなど多種多様。今回は犬の鳴き声を認識させるため、「犬」をタップします。


「犬」のスイッチをオンにすると通知送信の許可を求められるので、「許可」をタップすればOK。


試しにテレビのYouTubeアプリから犬の鳴き声を再生してみたところ、以下のような通知がApple Watchに表示されました。「ミュージック認識」と「サウンド認識」は記事作成時点だと、Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4でのみ利用可能です。


また、watchOS 27には「Siriモジュラー」という新しい文字盤が追加されました。これは文字盤中央に「スマートスタック」を配置して、今必要な情報を提示するというもの。例えばApple Musicで音楽を聞いている時は以下のようにApple Musicで流れている曲名が表示されます。ただし、文字盤に表示できる情報が確実に減る上に、自分が見たい情報が常に見られるわけではないので、時計型ウェアラブルデバイスとしての使い心地が向上したとは感じませんでした。


記事作成段階だとApple Watch Series 12は前世代と比べて「バッテリーの持ちがよくなった」のと「ヘルスケアトラッキングの頻度と精度が向上した」程度で、サイズもほぼ変わっていないので取り回しには違いはなく、Audio Intelligenceの一部がすでに提供されているとはいえ、使い勝手が大きく向上したとはいえません。そのため、Apple Watch Series 11を使っている人がApple Watch Series 12に急いで買い替える価値はあるかというと、「今すぐ買い替える必要を感じない」というのが正直なところ。ただし、心拍数はセンサーの刷新によってより高い頻度と精度で計測できるようになったので、もっと健康に気を遣いたいという人であれば買い替えるのもアリ。

Apple Watch Series 12の価格は以下の通り。提示している価格は最低価格で、選択するバンドによって変動します。また、アルミニウムケースはGPSモデルとGPS+Cellularモデルがあり、後者の方が価格は高くなりますが、iPhoneなしでの通信や高精度の位置情報などが可能です。

 ケース素材ケースサイズ価格
Apple Watch Series 12アルミニウム42mm

GPS:税込7万1800円~
GPS+Cellular:税込8万9800円~

46mm

GPS:税込8万800円~
GPS+Cellular:税込9万8800円~

チタニウム42mm

GPS+Cellular:税込12万5800円~

46mm

GPS+Cellular:税込13万4800円~

セラミック42mm

GPS+Cellular:税込15万9800円~

46mm

GPS+Cellular:税込16万8800円~


また、Amazon.co.jpでも取り扱われており、記事作成時点では42mmモデルが税込7万1800円から、46mmモデルが税込8万801円から購入可能でした。

Amazon.co.jp: Apple Watch Series 12(GPSモデル) | 42mmスペースグレイアルミニウムケースとネイビーブルースポーツバンド - S/M。健康 + フィットネス + 睡眠記録、心拍数、安全 : 車&バイク


Amazon.co.jp: Apple Watch Series 12(GPSモデル) | 46mmスペースグレイアルミニウムケースとネイビーブルースポーツバンド - S/M。健康 + フィットネス + 睡眠記録、心拍数、安全 : 車&バイク

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in ハードウェア,   レビュー, Posted by log1i_yk

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