動画

Wikipediaのジミー・ウェールズがインタビューを1分足らずで退席、「創業者か共同創業者か」の質問に不満を表明


ジャーナリストのティロ・ユング氏らが様々な人にインタビューを行うYouTubeチャンネル「Jung & Naiv」に、ゲストとしてWikipediaのジミー・ウェールズ氏がやって来たのですが、番組開始から1分も経たずに退席する事態が発生しています。

Jimmy Wales, Wikipedia's founder/co-founder - Jung & Naiv: Episode 792 - YouTube


問題の回はエピソード792として配信されたもので、タイトルは「ジミー・ウェールズ、Wikipediaの創業者/共同創業者」となっています。

インタビューを行ったティロ・ユング氏。


ユング氏がゲストに自己紹介を求めると、ウェールズ氏は「Wikipediaの創業者、ジミー・ウェールズです」と応じました。


ウェールズ氏の発言に、ユング氏は一拍置いたあと「あなたは創業者?それとも共同創業者?」と反応。するとウェールズ氏は「どうでもいいですよ。世界で一番愚かな質問です」と返答しました。

ユング氏は「ウェールズ氏は共同創業者である」という前提で話を聞いているためか、「見解の相違があるようですが」と手振りを交えて説明するものの、ウェールズ氏は「相違はありません」「あなたがどう言おうと関係ありません」とバッサリ。「実際のところはどうなのか?」と食い下がろうとするユング氏に対して笑いかけ、「それは事実ではなく意見です。意見ならどんな内容でも持っていて構いません」と返します。

なおも「あなたが創業者だと……」とユング氏が言葉を続けようとすると、ウェールズ氏は少し体を乗り出し「もう一度言いますけれど、どうでもいいことなんです。もう4回も答えましたよ」と少し強めに返答。ユング氏が次の言葉を探し発言しようとした瞬間に、机に置いていたスマホを手にして立ち上がり「もう終わりですね。ありがとう」とインタビューを打ち切りました。


突然の行動にユング氏が「どうしたんですか?」と声をかけるも、ウェールズ氏は収録スタジオに戻ろうとはせず「バカげています。愚かな質問はしないでください」と応答。ユング氏が「愚かですって?」と問い直すと「愚問ですよ」と繰り返しました。

去っていくウェールズ氏にユング氏は「最初の質問ですよ?」と声をかけるも、もはやウェールズ氏は答えず、ユング氏は「『Jung & Naiv』最短のインタビューでした」と収録を終えました。


今回の出来事についてユング氏は当該動画のコメント欄で「ウェールズ氏は『創業者』と自己紹介しましたが、Wikipediaには『共同創業者』と記載されています。1人で創業したのか、ほかの人々と共同で創業したのかでは違いがあります。ウェールズ氏は『世界一愚かな質問』と評し事実とは異なるとしてインタビューを打ち切りましたが、質問はWikipedia記載の事実に基づいていたもので、ウェールズ氏は自身に関する事実についての回答を拒否したのです。ウェールズ氏が50秒でインタビューを打ち切ったことを残念に思います。ジャーナリズムの観点から、質問はまったく正当なものでした」と説明しています。

この一件は、Wikipediaのスタート時にウェールズ氏の共同作業者だったラリー・サンガー氏を、単なる従業員とするか共同創業者にするかという見解の違いから発生しています。

Tech Rewind: How Wikipedia, the free encyclopedia came to be
https://www.mid-day.com/lifestyle/health-and-fitness/article/tech-rewind--how-wikipedia--the-free-encyclopedia-came-to-be-15915177

Wikipediaはなにもないところから生まれたのではなく、ポータルサイト運営企業・Bomisが展開していたオンライン百科事典プロジェクト・Nupedia(ヌーペディア)を起源としています。ウェールズ氏はBomisの共同創業者で、ずっと抱いていた「オンライン百科事典」構想を2000年にNupediaで形にしました。Nupedia開始時に編集主幹(編集の最高責任者)を務めたのが、当時大学生だったサンガー氏です。

Nupediaで記事を公開するには専門家による査読を経る必要があったため、更新は遅々として進まず、サンガー氏はコンテンツ管理システム「Wiki」を使って誰でも編集できるスタイルにすることを提案。2001年にWikipediaがスタートしました。

サンガー氏は、Wikipediaを作るにあたってBomisが100%出資してくれたことやアイデアそのものはウェールズ氏のものであることは認めつつも、自分とウェールズ氏が共同創業者だと主張しています。

一方のウェールズ氏は、当時のサンガー氏はBomisの雇われ従業員にすぎず、サンガー氏による共同創業者の主張を否定。自分1人がWikipediaの創業者であるという立場を取っています。

当事者の意見が対立しており、どちらが正解かを判定するのは難しそうですが、複数の編集者が携わるWikipediaの記事は英語版日本語版ともにウェールズ氏をWikipediaの共同創業者と表記しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
フリーな百科事典「Wikipedia」誕生秘話 - GIGAZINE

Wikipediaの舞台裏「Wikipediaの管理者」とは? - GIGAZINE

Wikipediaの荒らしとの戦い「56人の管理者vs人形使い」 - GIGAZINE

Wikipediaの共同創立者が「ソーシャルメディアストライキ」を呼びかけ - GIGAZINE

Wikipediaはいかに改竄・ねつ造など荒らし行為を駆逐し続けてきたのか? - GIGAZINE

Wikipedia創設者ジミー・ウェールズが「ガザ虐殺」記事に介入、イスラエルが虐殺しているという内容は中立ではないと主張 - GIGAZINE

in 動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Wikipedia's Jimmy Wales leaves inter….