「Windows 96」が登場、往年の名OSを彷彿とさせる架空のWindowsにブラウザからアクセス可能
1990年代に登場したWindowsには、1995年に発売された「Windows 95」や1998年にリリースされた「Windows 98」といったものがあります。そんなメジャーバージョンがリリースされなかった年にもしもWindowsが登場していたら……ということで、ありそうでなかった「Windows 96」をインターネット上でHTML5、CSS、JavaScript、WebAssemblyといったブラウザ上で動作するコードだけで作成したウェブサイトが登場しました。
Windows 96
https://windows96.net/
「Windows 96」を開くと、以下のようにWindows 9x系を彷彿とさせるホーム画面が表示されます。各種アプリケーションはデスクトップ上のショートカットから起動できるだけでなく、画面左下のスタートメニューからもアクセス可能。ただし、用意されているアプリケーションの多くが未実装のものとなっているため、「ダブルクリックしても何も起動しない」というケースが多々あります。
デスクトップ上にある「Wiki96」をダブルクリックして起動すると、Windows 96のWikiが開きます。このページにはWindows 96のバージョンごとの情報や、使用可能なアプリケーションに関する説明などがまとめられているので、まさにWindows 96の説明書といった感じ。
「MsgRoom」は、Windows 96内で使えるチャットルーム機能。ただし、実際に使おうとしたところ、MsgRoom上に誰もいなかったのか、メッセージを送ることはできませんでした。
「Package Manager」は実際にパッケージ管理システムとして利用可能なアプリケーション。
「Doordisc」と書かれたどこかで見たことのあるアイコンをダブルクリックすると……
Discord上にあるWindows 96サーバーへ招待されます。
「Settings」ではコントロールパネルを開いて壁紙を変更したり、テーマを変更したりといった各種設定が可能。壁紙を変更したい場合は「Settings」→「Dynamic Wallpaper」→「Built-in dynwallpapers」→「OK」の順にクリックすればOK。最後の「OK」ボタンだけ見切れていますが、この画面を縦にスクロールすることはできませんでした。
「Gameing」をクリックすると、5分以上のかなり長いロード時間が経過した後、ゲームをプレイできるようになりました。ゲームに関する操作は「TUTORIAL MODE」でチェックできます。
ゲーム画面はこんな感じで、第一人称視点でキャラクターを動かし、アイテムを配置するというマインクラフト風のゲームとなっています。
なお、すべてのアプリケーションが正しく動作するわけではありません。「ShareBoard」をクリックすると「502 Bad Gateway」とエラーメッセージが表示され、使用できなくなっていました。
「Windows 96」を作成しているのはプログラマーとアーティストの2人組である「MIKESOFT」。MIKESOFTはWindows 96について、「Windows 9x系の体験をインターネット上で完全に再現することを目的としたウェブサイト」と説明しています。
なお、MIKESOFTは「Windows 96の維持にはコストがかかります。このサイトのホスティングおよびメンテナンスは我々にとって重要であり、現在は我々が自費で維持費を出しています。寄付をいただけることができれば、サイトのホスティングやメンテナンスを維持できるようになり、開発者の生活を支えることにもつながります」と記し、Patreon上で寄付を募っています。
CEO of Windows 96 are creating Windows 96 | Patreon
https://www.patreon.com/win96
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