Adobeが3D制作ツールセット「Adobe Substance 3D Collection」を発表
Adobeが3D向け制作ツール4種をひとまとめにしたセットパック「Adobe Substance 3D Collection」を発表しました。これまでにも提供してきたツールの強化版となる「Stager」「Painter」「Sampler」「Designer」の4種に加え、3Dモデル造形ツール「Modeler」のベータ版やアセットライブラリ「Assets」へのアクセスが利用可能となります。
3Dデザインソフトウェア、ARデザインソフトウェアとアプリ | Adobe
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/3d-augmented-reality.html
次世代のクリエイティビティのためのツール Adobe Substance 3Dを発表
https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/06/23/cc-immersive-announcing-adobe-substance-3d-tools-for-the-next-generation-of-creativity.html
新たにAdobeが発表した「Adobe Substance 3D Collection」は、3Dシーンとレンダリングの作成ツール「Stager」、リアルタイムで3Dモデルをテクスチャリングできる3D版Photoshopの「Painter」、写真からテクスチャなどの素材を作成できる「Sampler」、3Dモデルをゼロから作成できる「Designer」の4種で構成されるツールセット。Substanceは、元々は「ファイナルファンタジー」「Half-Life: Alyx」「Flight Simulator」などのAAAタイトルや映画、デザイン、建築の分野で長年用いられてきたという、Adobeが2019年に買収した「Allegorithmic」のツールセット。買収後、Substanceチームはよりパワフルでより使いやすく、かつ統合性と連携という面を強化した3Dツールの開発に取り組み、今回の「Adobe Substance 3D Collection」の発表に至ったとのこと。
「Stager」「Painter」「Sampler」「Designer」の解説が以下。
◆Substance 3D Stager
StagerはAdobeがこれまでに提供してきたDimensionの基本機能を強化したもので、モデル・マテリアル・ライティングを組み合わせて3Dシーンを簡単に構築し、魅力的なバーチャルフォトを作成、リアルタイムでレンダリングできるソフトウェア。
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◆Substance 3D Painter
Painterは3Dオブジェクトにテクスチャやマテリアルを適用できるツールで、テクスチャのカスタマイズやレイヤー機能によるエイジングなどの加工が可能。Adobeは「3D界のAdobe Photoshop」と表現しています。
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◆Substance 3D Sampler
写真を読み込み、フィルター適用や要素の混合などを行って、テクスチャなどの素材をわずか数分で作成できるツール。ベースとなったマテリアル作成ツール「Substance Alchemist」に比べ、使いやすさが強化されています。
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◆Substance 3D Designer
Samplerよりも高度にカスタマイズしたマテリアルを作成できるツールで、ノードベースの編集環境を完備。ゼロベースでも、スキャンからでもマテリアルの作成が可能です。
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以上の4製品以外にも、粘度でオブジェクトをこね上げるようなVRインターフェイスによるモデリングも可能な「Substance 3D Modeler」のプライベートベータ版や、モデル・ライト・マテリアルなどカスタマイズ可能な3Dアセット数千点を収録した「Substance 3D Asset Library」も同時に発表しています。
Substance 3D Asset Libraryのアセットは以下から参照可能。
Substance 3D Assets Homepage
https://substance3d.adobe.com/assets
価格については、「Substance 3D Collection個人版」は月額税込6028円で、初年度特別価格は20%オフの月額税込4818円。Painter・Designer・Samplerとツール3種と3D Asset Libraryのセットである「Substance 3D Texturing個人版」は、月額税込2398円です。
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