無料で表示中のページの過去を簡単に見ることができる拡張機能「Vandal」レビュー
サイトを閲覧中に「このサイトの過去のページが気になるけど、わざわざインターネットアーカイブにアクセスしてウェイバックマシンで検索するのはちょっと面倒」と思ったことがある人は少なくないはず。無料でインストール可能なChromeおよびFirefox向け拡張機能「Vandal」を使うと、ウェイバックマシンが収集したスナップショットを簡単に見ることができます。
Vandal | Navigator for Web Archive
https://vegetableman.github.io/vandal/
上記のURLにアクセスすると、以下のように表示されます。VandalはChrome版とFirefox版が用意されていますが、今回はChromeに導入するため「ADD TO CHROME」をクリックします。
続いて「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
導入が完了すると、以下のように表示されます。
アイコンがツールバーに表示されていない場合は、パズルのピースの形をした拡張機能ボタンをクリックしてから「Vandal」をクリックすると表示されます。
さっそく使ってみます。今回はVandal公式サイトでも例として使われているニュースサイト・Japan Timesを使っています。サイトを閲覧中にVandalのアイコンをクリックすると、サイトの上部にVandalのツールバーが表示されるので、赤枠のボタンをクリックします。
すると、カレンダーが表示されたので、試しに2021年5月1日のスナップショットを選択してみます。
その結果、Japan Timesの2021年5月1日のトップページが表示されました。
「Graph」をクリックすると、ウェイバックマシンがスナップショットを取得した頻度が年ごとに表示されたグラフに切り替わります。試しに、記事作成時点から10年前の2011年5月17日に収集されたスナップショットを選択すると……
ページの幅などが2021年とはだいぶ違うJapan Timesのトップページが表示されました。
Vandalには他にも、表示の履歴が分かる「Navigation History」機能や……
ページ要素のタイムスタンプの時間差を表示する「Resource Drawer」機能
各年に取得されたスナップショットのサムネイルを並べて、ページのレイアウトの変遷を見ることができる「Historical View」機能もあります。
なお、ツールバーの右端にあるハートマークをクリックすると……
インターネットアーカイブへの寄付ページが表示されます。
作者のVegetableman氏によると、Vandalという名称はアメリカのコミックシリーズである「ジャスティス・リーグ」に登場する不老不死の悪役であるVandal Savageにちなんでつけられたものとのことです。
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