形状から舌感丸出しの「ワニのタン」はワイルドな見た目とは似ても似つかぬ驚きのテイスト
牛・豚・鶏だけを食べる日々を過ごす中、とあるお肉屋さんで、普段のスーパーでは見かけることのない「ワニのタン」が売られていたので、衝動的に購入。なんとか調理して食べてみました。
なお、ワニのタンとともに売られていたカンガルーステーキについては、以下の記事で調理・実食を行っています。
野生感あふれまくる「カンガルー肉」「ワニ肉」を実食してみた~前編~ - GIGAZINE
というわけで、今回のメイン食材の「ワニタン」がこちら。なんだかキャラクターの名前っぽい響きですが、「ワニ舌」のことです。値段はグラム200円と比較的安価で、今回食べるのは重さ257gのもので、意外にもタイ産とのこと。
冷蔵庫で解凍し、常温に戻してから開封。色合い的には鶏のむね肉という印象ですが、舌をそのまま切り取ったかのような形状が異質。
特徴的なのが、表と裏で肉質が全く異なるという点。裏側はこんな感じで、表面を脂身が覆っているように見えますが、つついてみるとプルプルとした固いゼラチンのような手応えがあるので、おそらくは軟骨のようなコラーゲンの塊だと考えられます。
側面から見ると、裏側の表面部分だけ質感が異なっています。
そのまま焼くには太いので、まずはカットするところから。
実際に包丁を入れてみると、脂身とは全く異なる、手を押し返すような固い弾力を感じます。断面は以下で、一見するとホルモンのように脂身が厚い感じ。
今回もストレートな味わいを楽しむため、味付けなしで調理します。
実際に調理油を軽く垂らして焼いている様子が以下。
「ワニタン」を焼いている様子 - YouTube
180度で裏側を2分、表側を1分30秒ほど焼くとちょうどいい感じに火が通ります。
実際に食べてみると、豚トロのプリッとした歯ごたえをさらに強くした独特の食感。味わいは鶏肉に近いものの、臭みは一切ない上に脂の甘みやうま味がほとんど感じられないので、むしろ「鶏よりも獣感が薄い」とさえいえます。その味の薄さから「脂の味を知らない宇宙人が人工合成した肉」という印象です。
一方でプリッとした中にコリコリ感が残る食感は独特で、「肉の中でベストな食感」という意見も。淡泊なのでポン酢と相性がいい印象でした。
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