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Facebookで記事を共有しただけのブロガーが1000万円超の支払い命じられる、ブロガーはクラウドファンディングで全額を調達


「シンガポールのリー・シェンロン首相が汚職に関与した」と主張する記事へのリンクをFacebookで共有したブロガーの男性が、名誉毀損(きそん)により訴えられて敗訴し、裁判所から13万3000シンガポールドル(約1083万円)の支払いを命じられました。男性は、クラウドファンディングで支援を募り、わずか11日で支払いを命じられた全額を調達しました。

Why Does Singapore’s Powerful Prime Minister Keep Suing Citizens?
https://www.vice.com/en/article/pkd787/blogger-defamation-prime-minister-singapore

Ideas | A defamation lawsuit in Singapore sets a dangerous precedent - Rest of World
https://restofworld.org/2021/singapore-facebook-ruling/

Blogger Leong Sze Hian ordered to pay PM Lee $133,000 for defamation over sharing of article, Singapore News & Top Stories - The Straits Times
https://www.straitstimes.com/singapore/blogger-leong-sze-hian-ordered-to-pay-pm-lee-hsien-loong-133000-in-defamation-suit-over

シンガポールのブロガーであるLeong Sze Hian氏は2018年11月7日に、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」にまつわる汚職疑惑にリー首相が関与したと主張するマレーシアのニュースサイト・The Coverageの記事を、自身のFacebookアカウントでコメントを付けずに共有しました。シンガポールのメディア規制当局はLeong氏に対し、問題の記事は根拠に乏しいとして、記事を共有した投稿を削除するよう指示。Leongは指示に従い、投稿を削除しました。

リー首相(左)とLeong氏(右)

Leong Sze Hianさんの投稿 2021年4月10日土曜日


Leong氏がFacebookから問題の投稿を削除した2日後、リー首相がLeong氏を名誉棄損で訴えました。法廷でLeong氏の弁護士であるLim Tean氏は、「Leong氏には元の記事の作成や公開に関する責任はなく、またLeong氏のリンクから誰かが元の記事を閲覧したという証拠もない」と主張しましたが、裁判所はLeong氏側の訴えを却下しました。その上で裁判所は3月24日に、「無謀にもLeong氏は記事が真実かどうかを無視し、その真偽を問うこともなく中傷的な記事を共有した」として、Leong氏に対し13万3000シンガポールドルの支払いを命じました。


シンガポール高等裁判所のAedit Abdullah判事は、判決文の中で「シンガポールの指導者は、社会での地位と公共の福祉への献身により、一般的に高額な損害賠償金を受ける権利があります。公務にあたる彼らの人格に対する誹謗(ひぼう)や中傷は、彼らの個人的な評判のみならず、彼らの誠実さや国民に奉仕する姿勢が世界的に評価されている我が国の評判にも損害を与えます」と述べました。

この判決を受けて、Leong氏がクラウドファンディングにより損害賠償金を支払う費用を募ったところ、11日間で2065人が募金し無事全額が集まりました。Leong氏はFacebookに「本当にありがとうございます。とても感謝しています。私がやったのは、何のコメントをつけずにFacebookで記事を共有しただけですが、私は65歳の誕生日に人生最大の恐怖に直面することになってしまいました。最初は戦う勇気がありませんでしたが、私を人が気にかけてくれる人は日増しに多くなりました」と投稿。各文の末尾が同じ発音で終わる脚韻詩を披露して、支援者への謝意を表明しました。

The people have crowdfunded the $133,000 damages to PM

Miracle on Easter Sunday!

Update: After 11 days crowdfunding...

Leong Sze Hianさんの投稿 2021年4月4日日曜日


Leong氏はまた、アメリカのニュースサイト・VICEに対し「与党の政治家が市民を名誉毀損で訴えるのは、これが最後になることを願っています。人民行動党は、本来であれば政府が守るべきシンガポール市民を裁判にかけたり、犯罪者のように扱ったりしても、利益にならないということを理解しなければなりません」とコメントしました。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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