Microsoftが次期Officeスイート「Office 2021」「Office LTSC」をライセンス買い切り型で2021年後半にリリースすると発表
Microsoftが公式ブログで、次期Officeスイートとしてコンシューマー向けの「Office 2021」と企業向けの「Office LTSC(Long-Term Servicing Channel)」を発表しました。Office 2021とOffice LTSCはライセンス買い切り型の永続版として、2021年後半にリリースされる予定です。
Upcoming commercial preview of Microsoft Office LTSC - Microsoft 365 Blog
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2021/02/18/upcoming-commercial-preview-of-microsoft-office-ltsc/
Microsoft announces Office 2021, available for Windows and macOS later this year - The Verge
https://www.theverge.com/2021/2/18/22288959/microsoft-office-2021-windows-mac-features-release-date-price
個人および中小企業向けOfficeについては、Microsoftは2020年9月に公式ブログで「2021年後半にWindowsとmacOSの両方に向けて永続版のリリースを予定しています」と明らかにしており、今回改めて発表された形になります。記事作成時点では「Office 2021」という名前となっており、2021年後半にリリースされる予定。月額有料サブスクリプション型だったMicrosoft 365と異なり、5年間サポートのライセンス買い切り型です。
MicrosoftはFAQで、「Windows向けとMac向けの両方がリリースされる」「Office 2021にはOneNoteが付属する」「32bit版と64bit版の両方をリリースする」と回答。Office 2021に搭載される新機能の詳細については、後日改めて発表されるそうです。
by Sunny Ripert
また、Microsoftは、企業向けで最大10年の長期サポートが提供される「Windows 10 Enterprise LTSC」および「Windows 10 IoT Enterprise LTSC」の次期バージョンを2021年後半にリリースすると発表。これに合わせて企業向けのOfficeスイート「Office LTSC」を2021年後半にリリースすると述べました。
Microsoft 365の責任者であるジャレド・スパタロ氏は、IT系メディアのThe Vergeのインタビューに対し、Office LTSCリリースのタイミングはWindows 10 Enterprise LTSCと連携することを明らかにしました。また、Office LTSCのプレビュー版は2021年4月にリリースされる予定だとのこと。
Office LTSCも、Office 2021と同じくライセンス買い切り型の永続版となる予定。Office LTSCには各アプリケーションのパフォーマンス向上やダークモードのサポート、アクセシビリティの改善、Excelの動的配列やXLOOKUPなどが新機能として含まれるとのこと。また、Skype for BuisinessのクライアントアプリはOffice LTSCに含まれないことが明らかにされています。なお、Office LTSCのサポートは5年間となります。
なお、Microsoftは「クラウドサービスが将来的なビジネスには欠かせない」としながらも、一部の顧客はまだクラウドベースのシステムに移行する準備ができていないことを認めています。スパタロ氏は「顧客に合わせて顧客を満足させようとしているだけの問題です。多くの顧客がこの10カ月間でクラウドベースに移行しましたが、クラウドベースに移行できないような特定のシナリオを抱えている顧客も間違いなく存在しています」と語りました。
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