寒い季節に風邪を引きやすくなる理由と対策
寒い季節は、暖かい季節と比べてインフルエンザウイルスに感染したり風邪を引いたりすることが多くなります。寒い季節に風邪を引きやすくなる理由を、看護学の准教授であるリビー・リチャード氏が解説しています。
Will going out in the cold give you a cold?
https://theconversation.com/will-going-out-in-the-cold-give-you-a-cold-151910
風邪を引きやすくなる原因は「寒さ」だけではなく、寒さが引き起こすさまざな原因が複雑に影響しています。例えば、インフルエンザウイルスや、風邪の代表的な原因ウイルスであるライノウイルスといった多くのウイルスは、気温が低いほど速く増殖し、感染可能期間が長く続くとのこと。
さらに、冷たい空気吸い込むと、気道の免疫能力が弱まり、気道にウイルスが定着しやすくなります。また、寒い季節は空気が乾燥しやすく、目や鼻の粘膜が乾燥してウイルスが定着しやすくなるとのこと。
人間は、日光を浴びることで免疫に必要なビタミンDを作り出していますが、暖かい室内にこもりがちな寒い季節は日光を浴びる機会が減り、ビタミンDが不足することも風邪を引く原因になりえます。さらに、屋内で過ごす機会が増えると、他人と接触する機会が増え、ウイルスに感染する可能性が高まってしまいます。
リチャード氏は風邪を引かないための対策として、「頻繁に手を洗う」「自分の顔に触れない」「十分な水分補給」「ビタミンDを多く含むバランスの取れた食事を取る」「寒くても外に出て運動する」「喉や鼻の乾燥を感じたら加湿器を稼働させる」「インフルエンザワクチンを接種する」ことを推奨しています。
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