Twitterで「敗者」と検索するとトランプ大統領のアカウントが第1候補に表示される事態が発生
現地時間2020年11月4日(水)に投票が行われたアメリカ大統領選挙は、混戦となったこと、不在者投票・郵便投票分の集計が遅れたことなどから、結果がはっきりするまで時間がかかりましたが、11月8日(日)になって民主党のジョー・バイデン候補が勝利宣言を行いました。一方で、共和党候補であるドナルド・トランプ氏は選挙に不正があったと主張しています。
こうした状況下で、Twitterにおいて「loser(敗者)」という単語でユーザー検索を行ったときに、トランプ氏のアカウントが第1候補として表示される状態になっていることが話題となっています。
Tweets have spoken: Twitter search links Trump to 'loser' | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-usa-election-socialmedia-idUSKBN27N0V6
実際にTwitterアプリで「loser」と検索した結果がコレ。一番手にトランプ氏のアカウントが表示されます。
このことは複数の国のユーザーからも報告されています。
If you search "loser" on twitter, Donald Trump is the first person thar will come up and I think that's beautiful pic.twitter.com/AEn5kll7Qt
— bea (@calm_hemmo96) November 7, 2020
Huh. Confirmed. https://t.co/fExZuUzdx0 pic.twitter.com/udIpX6wrx7
— Phil Plait (@BadAstronomer) November 7, 2020
トランプ氏のアカウント名は記事掲載時点で「Donald J. Trump」、アカウントIDは「@realDonaldTrump」、プロフィール欄は「45th President of the United States of America」となっていて、「loser」という単語は出てこないため、なぜ検索結果に登場するのか、ちょっと不思議に思えます。
この点について、ロイター通信がTwitterからの情報として報じた内容によると、あるアカウントに関する言及が特定の用語と一緒に行われる事例が多い場合、アルゴリズムが当該アカウントと用語は関連付いたものであると認識し、検索結果として表示される可能性があるとのこと。
関連付けは一時的なもので、ツイート内容によって常に変化していくとのことなので、今後、人々がトランプ氏のアカウントと「loser」を一緒にツイートしなくなれば表示されなくなるということのようです。
なお、トランプ氏のアカウントは、Twitterの「公益例外」ルールに定められている「政府の指導的地位にある現職の人間のアカウント」であることから、通常であれば削除されるツイートでも公共の利益になると見なされてきましたが、もしバイデン氏が大統領に就任した場合、トランプ氏は現職の指導者ではなくなるため、Twitterでの特権を失うことになります。
Trump will lose his Twitter ‘public interest’ protections in January - The Verge
https://www.theverge.com/2020/11/7/21552606/trump-twitter-world-leader-public-interest-exception-ends-january-loss
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