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トランプ大統領の暴走を止めるために大統領選討論会に「ミュートボタン」が採用される

by Gage Skidmore

2020年11月3日に実施される2020年アメリカ合衆国大統領選挙に関して共和党現職のドナルド・トランプ大統領と民主党のジョー・バイデン候補が1対1で公開討論を行う「大統領選挙討論会」について、前回の討論会がトランプ大統領とバイデン候補の非難の応酬に陥ったことを受け、最終討論会では「ミュートボタン」を設置することに決まりました。

Presidential debate commission adopts rules to mute microphones | US news | The Guardian
https://www.theguardian.com/us-news/2020/oct/19/presidential-debate-commission-adopts-rules-to-mute-microphones

現地時間2020年9月29日夜に開かれた第1回テレビ討論会の中で、トランプ大統領とバイデン候補は初の直接対決に挑み、アメリカ国内で今なお猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策や人種問題、環境問題などを巡って激論を交わしました。


おおよそ90分にわたって続いた第1回テレビ討論会の要点は、NHKが詳しくまとめています。

第1回テレビ討論 トランプ、バイデン両候補 初の直接対決|アメリカ大統領選挙2020|NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/report/situation/situation_23.html


しかし、この激論の中で特に目立ったのが両候補の「割り込み」でした。トランプ大統領はバイデン候補の発言を何度も遮る形で持論を展開し、これを受けてバイデン候補も応酬。議論はたびたび誹謗中傷などの横道にそれ、話が遅々として進まないという事態に陥りました。割り込みの回数はトランプ大統領が特に多く、アメリカの時事問題や政治を専門とするオンラインマガジンSlateによると、第1回テレビ討論会中にトランプ大統領はバイデン候補と司会のクリス・ウォレス氏の発言を128回も遮ったとのこと

第1回テレビ討論の中でも特に割り込みがひどかった箇所を切り出した以下のムービーを見ると、バイデン候補が持論を展開している最中にも関わらずトランプ大統領が好き勝手に喋り出していたことがよくわかります。

The Presidential Debate BUT Just Interrupting - YouTube


こうした割り込み問題を受け、大統領選挙討論会を主催するアメリカ大統領候補討論会委員会(CDP)は、きたる最終討論会では、両候補に各議題の冒頭の2分間「自由に喋って良い時間」を与え、その間は対立候補のマイクをミュートすると決定しました。大統領選挙討論会の歴史の中でも、こうした措置は異例とのこと。

10月22日に実施される最終討論会では、COVID-19対策のほか、人種や安全保障などの6つ議題について15分ずつ議論が交わされる予定。両候補がそれぞれ2分間ずつ冒頭演説を行った後に、両候補のマイクが同時にオンになります。

トランプ大統領は今回の措置について「非常に不公平」だと述べ、最終討論会の司会を担当するクリステン・ウェルカー氏が決定した最終討論会の議題がトランプ大統領の陣営に不利なものだと主張しましたが、最終討論会自体には出席すると語りました。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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