レビュー

マリカー操作でリアルカートを部屋の中に作った自作コースで走らせる「マリオカート ライブ ホームサーキット」をプレイするとどんな感じになるのかレビュー


部屋の中に自作したコースを、マリオが乗ったラジコンカートで走りまくることができるというNintendo Switchの「マリオカート ライブ ホームサーキット」が2020年10月16日に登場しました。マリオカート ライブ ホームサーキットがマリオカートをモチーフとした立体物として完成度が高いということはフォトレビューでわかったものの、実際に遊びとしてどのようなものに仕上がっているのかは不明だったので、早速プレイして確かめてみました。

マリオカート ライブ ホームサーキット | Nintendo Switch | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/switch/rmaaa/index.html

マリオカート ライブ ホームサーキットで自作コースでレースを繰り広げるとどんな感じになるのかは、以下のムービーを見ればわかります。

部屋の中に自作したコースでマリカーできる「マリオカート ライブ ホームサーキット」をプレイするとこんな感じ - YouTube


マリオカート ライブ ホームサーキットを遊ぶには、まず無料の専用ソフトをニンテンドーeショップでダウンロードする必要があります。専用ソフトは検索画面で「MKLIVE」と入力すれば出てきます。


ダウンロードが完了したらソフトを起動。なお、マリオカート ライブ ホームサーキットではNintendo Switchでゲームのスクリーンショットや動画を撮影することができるキャプチャーボタンは使用できません。


初回起動時はまずNintendo Switchとカートのペアリングが行われます。マリオの右横にあるボタンをポチッと押すと……


マリオの頭上にあるLEDインジケーターが赤と青に光り始めます。


Nintendo Switchのゲーム画面上にはQRコードが表示されるので……


これにカートのカメラを向けます。LEDインジケーターが青色に点灯すればペアリングは完了です。


あとはカートを地面に置いて……


Nintendo Switchのゲーム画面で操作すればOK。操作方法は従来のマリオカートと同じで、Aボタンで前進、Bボタンでブレーキ/後退、Rボタンでジャンプ、Lボタンでアイテムを使用できます。なお、 マリオカート ライブ ホームサーキットを遊ぶ際の注意事項として、「屋外で遊ばないでください。」「毛の長いカーペット・じゅうたんの上では遊ばないでください。」「段差のある場所や、傾斜のある場所で遊ばないでください。」「ペットの毛が床に落ちているとカートに絡まる恐れがあります。遊ぶ前に部屋を掃除して、ペットが近づかないようにして遊んでください。」などがあるので、これらを順守し、お部屋の掃除を済ませてからカートを走らせましょう。なお、カートの走行には6畳(3メートル×3.5メートル)以上の広さの部屋が推奨されている点にも注意。


ゲーム画面の左上には電波強度とカートのバッテリー残量が表示されます。電波干渉する通信機器などがあるとカートとNintendo Switchの接続が切れてしまう場合があるので注意。実際にカートを走らせている際、となりの部屋で電子レンジを使用するとNintendo Switchとカートの接続が干渉され普通に走らせることが困難になりました。バッテリーは150ccで約1時間半遊ぶことができます。


実際にNintendo Switchでカートを操作している様子は以下のムービーでチェックできます。操作してみるとカートの操作性は想像以上で、イスや机の脚の間隙を縫うように走行することも可能なほど。マリオカート経験者なら何の違和感もなく、思い通りに走らせることができるので「操作に慣れる」という手間が省けるのはありがたいところ。また、ゲーム画面のマリオはバック走行時に後ろを確認したり、現実世界の障害物にカートが激突すればゲーム内でも障害物にぶつかった際のアクションを取ったりしてくれるので、ゲームをプレイしているのか現実世界でカートを操作しているのかがあいまいになるような不思議な感覚に襲われるのも特徴です。

「マリオカート ライブ ホームサーキット」のリアルカートを部屋の中で走らせてみた - YouTube


カートを自由に走らせることもできますが、マリオカートらしくレースで遊ぶこともできます。そのために必要なのが、1から4までの数字が振られたゲート。


ゲートは中に脚が収納されているので、これを引き出して……


先っぽを外に折り曲げます。


こんな感じのピラピラが飛び出しているので……


内側に折り込むように曲げれば、ゲートが完成。


ゲートは計4つ作成する必要があります。


これを部屋の中に配置。


ゲートは1→2→3→4の順番で、カートから見て正面に数字がくるように配置する必要があります。


なお、ゲートはダンボール製で軽いので、足部分に重しになるような何かを置いておくと、カートがぶつかってもゲートの位置がズレずに済みます。


各ゲートを配置したら、ゲーム画面上でコースを作ります。コースの作り方は簡単で、1→2→3→4の順番にゲートをくぐるだけでOK。


実際にコースを作るとこんな感じ。コースは何度でも作り直すことができるので、とりあえずは超絶簡素な円形コースとしてみました。


作成したコースはゲート1の前までカートを動かすと遊ぶことができます。


レースメニューは優勝目指してNPCと3度のレースで争う「グランプリ」、自作コースで最速を目指す「タイムアタック」、周回数や音楽などを自由にカスタムして遊べる「カスタムレース」の3種類があります。また、レースメニュー下部からコースをいつでも作り直すことができます。


ゲート1以外のゲート前までカートを動かせば、自作したコースのゲートに存在する仕掛けを自由に変更することが可能。仕掛けにはアイテムボックスのほかにダッシュ・マグネットなどがあるので、アイテムだらけのコースにするもよし、アイテムなしのテクニックのみで勝敗を争うコースにするもよしです。


実際に自作したコースでNPCとレースを繰り広げてみたのが以下のムービーです。地面に何も置かずにいるとあまりにも質素過ぎるコースになってしまったので、コース上にイスや脚立を置いてみたのですが、これらがいい感じの障害物となってゲームの難度を上げてくれました。また、50ccというマリオカートでは最もカートの速度が遅いクラスでレースをしたので、現実世界を走るカートを見るとかなりノロノロ走っているのがわかります。ただし、ゲーム画面上を走るカートはかなり疾走感があり、脚立やイスの間を抜ける際に思わずアクセルを離してしまうこともあるほどでした。

部屋の中に自作したコースでマリカーできる「マリオカート ライブ ホームサーキット」をプレイするとこんな感じ - YouTube


公式サイトでは「6畳の広さの部屋」でのプレイが推奨されていますが、実際にプレイしてみると6帖の広さに収まるようにコースを作成すると、1周がかなり短くなってしまい、レースがすぐに終わってしまうのがわかります。なので、なるべく広いスペースを確保しつつ、限られたスペースの中でいかにコースが長くなるように組み立てるかも重要な要素となってきそう。カートの操作性はかなり抜群で、ドリフトを使えばより小回りも効くので、グネグネに曲がった自分だけのコースを作れば良さげ。

ただし、「コース上に配置したゲートを1から4まで順番にくぐる」という以外に細かなルールがなく、作成したコースから外れて走行しても特にカートのスピードが落ちるなどのペナルティもないため、以下のような同じ地点を通過するようなコースだと、簡単にコースから外れてショートカット(近道)することができてしまいます。


また、一定時間プレイするとカートのバッテリーが切れてプレイすることができなくなるため、子どもが長時間ゲームをプレイするのが気になるという親からすると、1、2時間でみまもり設定などを使わなくてもゲームのプレイが不可能になるという点はありがたいのかもしれません。

・追記 2020/10/16 16:20
また、マリオカート ライブ ホームサーキットでは最大4人でのプレイも可能。マルチプレイの場合は「グランプリ」か「カスタムレース」のいずれかをプレイすることになります。


グランプリでは3つのレースを戦い総合ポイントがトップの人が優勝となるのですが、走行するコースは当然ユーザーがレース前に作成する必要があります。3つのレースで同じコースを使うこともできますが、そうなると代り映えしなくて飽きる、かといってレースごとにコースを作り直しているとかなり手間ということで、この二択しかないというのは悲しいところ。


マリオカート ライブ ホームサーキットはコースを自作して心ゆくままにマリオを走らせることができて、従来のマリオカートのようにグランプリやタイムアタックを楽しむことも可能です。加えて、Nintendo Switchで操作できるカメラ付きのラジコンとしても使えるので、家の中をただただ走らせているだけでも、普段見られない光景が見られたり、家族の様子を偵察したりできて楽しげです。


なお、マリオカート ライブ ホームサーキットのマリオセットとルイージセットはどちらも税別9980円で販売中。記事作成時点では任天堂公式のオンラインストアであるMy Nintendo Storeでは在庫切れとなっています。

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in レビュー,   ハードウェア,   乗り物,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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