「鬼滅の刃」スタンプを集めつつ煉獄さんの写真を撮り有明海をフェリーで横断してみた

九州各地に散りばめられた対象駅に行くと「鬼滅の刃」のキャラクターたちのスタンプが手に入ったり、ARマーカーを読み取って表示されるキャラクターと一緒に写真を撮ったりするコラボ企画が、2020年10月から始まっています。
このスタンプラリーに、スピードランではなくゆったりと車窓からの風景を眺めつつ旅をすることをコンセプトに参加。熊本県・三角駅を皮切りに熊本から阿蘇、大分へ、さらに別府から豊後森、日田へと移動した旅は、博多で宿泊して2日目の朝を迎えました。2日目は炎柱・煉獄杏寿郎の待つ箱崎駅へ向かうところからスタートします。
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◆2020年10月3日(土) 6時:中洲川端駅→箱崎駅
前日の宿泊先が博多駅よりも地下鉄中洲川端駅に近かったため、地下鉄で移動して、筥崎宮を経て対象駅・箱崎駅まで歩くルートを取ることにしました。地下鉄移動はこんな感じ。
まずは福岡市営地下鉄箱崎線で、箱崎宮前駅へ移動。

1番出口を出ると、駅名の由来にもなっている筥崎宮があります。

筥崎宮そのものは「鬼滅の刃」とは無関係ながら、門に掲げられた「敵国降伏」がなかなか印象的。この扁額は、亀山上皇の御宸筆を謹写拡大したものだとのこと。

筥崎宮を経て、JR箱崎駅までは徒歩10分強。
これという難関はなく、箱崎駅に到着。

チェックインして、本日1つ目・通算8つ目のスタンプ、炎柱・煉獄杏寿郎をゲット。

そしてようやく、ARフォトスポットのポスターを落ち着いて撮影できるチャンスが訪れました。ポスターは改札口の横に貼られています。

アプリ「COCOAR2」でポスターを読み取るとARキャラが表示される……はずでしたが、エリア外というエラーが。

そんなバカな、とアプリを起動し直して改めてポスターを読み取ると、煉獄さんが画面上に登場しました。このまま、煉獄さんといろいろな場所で写真を撮ることが可能です。ただし、いったんスリープに入ったり、アプリを閉じたりするとキャラクターの表示は消えます。また、アプリには過去に読み取った内容を再表示する機能がありますが、今回のキャラクターに関しては履歴からの表示に制限がかかっているので、もう一度表示したい場合はポスターを再度読み取る必要があります。

次の目的地は佐世保駅。いったん博多駅まで移動し、博多駅からは「特急みどり1号」に乗車します。

移動ルートはこんな感じ。
移動中に朝食。前日、「ゆふいんの森」の中で食べたアイスからなにも食べていなかったため、ガッツリおなかにたまるものをと、チキン南蛮弁当。

弁当を食べ終わってしばらく経つと二日市駅に停車。JRとしては太宰府天満宮の最寄り駅。

太宰府市には「鬼滅の刃」の聖地だという竈門神社がありますが、二日市駅からだと移動が難しく、西鉄都府楼駅・五条駅・太宰府駅から太宰府市コミュニティバスまほろば号に乗車した方がベター。
「みどり1号」はさらに南下し、鳥栖駅から鹿児島本線を離れ、長崎本線へ入ります。

鳥栖駅を過ぎて見えてくる高架は九州新幹線のもので、長崎本線と九州新幹線の交点に新鳥栖駅があります。

長崎本線を快走する「みどり1号」。途中、進行方向右手側に吉野ヶ里遺跡が見えます。

進行方向左手側には田んぼが広がります。

博多駅を出て45分で佐賀駅に到着。

肥前山口駅で長崎本線との分岐があり、佐世保線へと入ります。佐世保へと向かう途中では複線化工事が行われていました。これは、九州新幹線長崎ルート(西九州ルート)の開業と合わせた整備。

武雄温泉駅では、佐世保線ホームの隣に新幹線用の高架とホームが建設中でした。

武雄温泉駅から出ると、新幹線は佐世保線から離れて山中をトンネルで貫き、大村市方面へと向かいます。

武雄温泉から50分、博多から2時間で佐世保に到着です。

ささっとGPSチェックイン。

本日2つ目・通算9つ目のスタンプ、音柱・宇髄天元をゲットしました。

◆2020年10月3日(土) 9時27分:佐世保駅
改札の外、みどりの窓口の壁面にポスターを発見。

さっそく宇髄さんを呼び出してみました。

佐世保駅構内で佐世保バーガーボーイと並ぶ宇随さん。

佐世保港にたたずむ宇随さん。

佐世保駅からは大村湾沿いに次の対象駅・諫早駅を目指します。
次の列車を探して改札内に戻ったところ、1・2番のりばのエスカレーター横にもポスターを発見しました。つまり、佐世保駅では改札から出ることなくARマーカーの読み取りができるというわけです。

佐世保駅には松浦鉄道も乗り入れており、平戸・伊万里方面に向かうことができます。

乗車するのはこの快速シーサイドライナー。佐世保~長崎間を約2時間で結びます。

佐世保駅からは今まで走ってきた佐世保線を戻り、早岐駅から大村線に入ります。早岐駅を出てしばらくすると進行方向右側に見えてくるのがハウステンボス。のどかな海沿いの光景に突然巨大な建築が現れるので、なかなかのインパクトです。

大村線は大村湾沿いを走っており、前方も進行方向右側も絶景が多数。

やがて、進行方向左側から新幹線の高架が近づいてきます。大村市街地の高架はおおむね完成しているような印象でした。

佐世保駅から1時間15分かけて諫早駅に到着しました。

向こうのホームに停車しているのは佐世保行き。

諫早駅では霞柱・時透無一郎のスタンプをゲットです。

ARフォトスポットのポスターは、1つは改札を入ったところにあるV・ファーレン長崎コーナーで発見。

もう1つは改札外側で、ここもJRに乗らなくてもARフォトが撮影可能でした。

◆2020年10月3日(土) 11時30分:諫早駅
残る対象駅は門司港駅、指宿駅、霧島神宮駅、都城駅の4つ。朝のうちに箱崎駅から門司港駅に足を伸ばして、それから佐世保に移動する手もありましたが、どうやっても往復移動する区間が長めになってしまうため、それを避けるため門司港駅を後回しにしています。
このため、翌日に回る南九州方面への移動拠点である鹿児島へと移動することにします。この移動ルートには複数の候補があり、諫早から新鳥栖まで戻り九州新幹線に乗車するのが最速で、3時間以内に移動可能。
ただ、すでに移動済みのルートと重なる部分が多いため、別候補を探したところ、島原半島から有明湾を横断するフェリーの存在を発見しました。1つは多比良港と長州港を結ぶ有明フェリー、もう1つは島原港と熊本港を結ぶ熊本フェリー・九商フェリー。今回は前後の接続から、島原港から熊本フェリーに乗船することにしました。
島原までは、島原鉄道で移動します。

ルートはこんな感じ。
島原鉄道諫早駅はJR諫早駅と隣接しています。

車内は混雑し、座れずに通路に立つ人も出る状態で出発。しばらくは諫早市街地を走行します。市街地を抜けると農地が広がるように。

また、海岸線も近く、諫早湾のそばを走るところもあります。

今回は乗船しませんが、多比良駅は有明フェリーの出る多比良港の最寄り駅。
そして、サッカーの強豪として知られる国見高校の最寄り駅でもあります。

島原半島の海沿いをぐるっと回り込んでいきます。

諫早駅から約1時間20分で終点・島原港駅に到着。すでに列車は折り返しの島原船津行きの表示になっています。

2008年3月末までは島原港駅から先、加津佐駅まで路線が延びていました。

島原港駅から港までは徒歩200m。

ほぼ1本道で迷うことはないはず。

フェリーターミナルには鉄道・バス・フェリーのダイヤ表示がありました。複数の交通手段の出発時間が一覧で見られる表示板はかなり貴重。

これが熊本フェリーのオーシャンアロー号。島原~熊本間を30分で結び、運賃は1100円。

島原港から出発する場合、熊本港から市内行きのバスのきっぷもセットになった「ついとる切符」が1400円で購入可能。バスの運賃は熊本駅前まで450円なので、このセットを購入した方がお得。

移動ルートはこうなります。
船内はこんな感じ。

前方は運賃とは別に1人400円が必要なスペシャルシートとなっています。

2階席もありますが、こちらは前方展望が不可能です。

出港を待っている間に、同じルートを運航している九商フェリーが先発しました。九商フェリーは時間が熊本フェリーの倍の60分かかる代わりに、運賃が890円と安いのが特徴。また、熊本港にシャトルバスが用意されているので、コスト重視なら九商フェリーのほうがベターです。

九商フェリーの出発から10分後、熊本フェリー・オーシャンアローも出港します。
熊本フェリー・オーシャンアローが島原港を出港 - YouTube

後方にそびえるのが雲仙岳。

しばらくフェリー内でゆっくりします。売店では軽食・ドリンクのほか「鬼滅の刃」ぬいぐるみも販売されていました。

途中で、熊本フェリーは先行している九商フェリーに追いつき、追い抜いていきます。
熊本フェリー・オーシャンアローが九商フェリーを追い抜く - YouTube

熊本フェリー・オーシャンアローが九商フェリーを後方に抜き去る - YouTube

そうこうしていると、前方に陸地が見えてきました。

無事、熊本港に到着。

島原港のフェリーターミナルからでは、停泊した船の前を乗船通路が横切っていたため、船体の大部分が隠れて見えませんでしたが、熊本港ではよく見えます。

ここからは産交バスの路線バスで熊本駅前や桜町バスターミナルへ移動可能。

九商フェリーだと無料シャトルバスが運行されているので、路線バスに乗る必要はありません。この日は熊本港の港内作業の影響で、後半は速力を落としての運航になったため、結果的には九商フェリー+シャトルバスの方が早く熊本駅に向かえたことに……。旅の中では、そんなこともあります。

港に到着してから約20分ほど待つと、バスがやってきました。

バスに乗ること約30分、市電の田崎橋電停が見えてきました。ここまで来れば、熊本駅はもうすぐそこ。

熊本からはJRと肥薩おれんじ鉄道で、夕暮れの海を見ながらゆっくり移動……の予定だったのですが、豪雨の影響で肥薩おれんじ鉄道は八代駅~佐敷駅間がバスでの代行輸送中。このバスが、土日は朝1往復・夕方2往復しかなく、ダイヤに合わせていると鹿児島着が21時近くなってしまうため、今回は九州新幹線での鹿児島中央入りとなりました。

九州新幹線の熊本以南は特にトンネルが多く、車窓がごくわずかにしか見られないのが残念。

順調な乗り継ぎの結果、16時台に鹿児島中央駅に到着することができました。

ここで、対象駅の指宿駅に向かうことも十分に可能だったのですが、やはり指宿到着より前に日が暮れてしまうため、早めですが宿で休むことに。最終日に残る対象駅4つを一気にクリアします。
・つづく
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