YouTubeの4K画質がついにiPhone・iPad・Apple TV 4Kに登場
2020年6月に発表されたiOS 14・iPadOS 14・tvOS 14といった最新OSで、iPhone・iPad・Apple TV 4KといったApple端末が、ついにYouTubeの4K画質に対応しています。ただし、「4K」と名のついたApple TV 4Kには一部機能に制限があるようです。
Apple TV gains 4K YouTube video playback, but HDR and 60 fps still missing - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/10/02/apple-tv-gains-4k-youtube-video-playback-but-hdr-missing/
YouTube 4K has now come to Apple TV, iPhone and iPad, but no HDR or 60fps on TV - The Verge
https://www.theverge.com/2020/10/3/21500399/apple-tv-youtube-4k-iphone-ipad-hdr-30-fps
Appleは2017年9月に4K HDRに対応した「Apple TV 4K」を発表しました。
4K&HDRビデオストリーミングに対応した「Apple TV 4K」発表 - GIGAZINE
Apple TV 4Kは4K画質に対応した端末ですが、YouTubeで対応している最大解像度は1080p(1920×1080)です。「4K」の名を冠した端末であるにもかかわらず、Apple TV 4Kは世界で最も人気の高い動画共有サービスであるYouTubeで4K画質に対応していない理由は、Appleがこれまで4Kライブラリの基盤である動画圧縮コーデックのVP9のサポート拒否してきたためです。
しかし、Apple TV 4Kの発売から約3年が経過した2020年6月、Apple TV向けの最新OSである「tvOS 14」が発表され、Apple TV 4KでもついにYouTubeの4K画質に対応することが発表されました。なお、Appleの公式サイト上には「4Kで撮影された最新のYouTubeビデオをフル4Kで楽しめます」と書かれているため、海外メディアのThe Vergeは「『最新のYouTubeビデオ』が4K対応すると明記されているため、Apple側がVP9に対応したのではなく、YouTubeがAndroid TVで利用し始めたように、AV1コーデックを利用している可能性があります」と推察しています。
ただし、tvOS 14にアップデートしたApple TV 4Kであっても、HDRや4K/60fpsには対応していないことが明らかになっています。つまり、tvOS 14にアップデートしたApple TV 4Kであっても、最大解像度は4k/30fpsに制限されているというわけ。
iOS 14にアップデートした最新のiPhoneや、iPadOS 14にアップデートした最新のiPadの場合、YouTubeで4K/60fps HDRに対応していることが明らかになっています。
なお、The Vergeは「Appleが将来的に登場するApple TVの新モデルのためにYouTubeの4k/60fpsというオプションを保持している可能性はあるのでしょうか?Appleが最後にApple TVを更新してから3年以上が経過しており、次世代モデルについてのウワサが出回っていることは確かです」と記しています。
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