スマホの消費電力を最大22%減らせる技術の商用化成功をSamsung Displayが発表
Samsung Displayが、スマートフォンの消費電力を最大で22%減らすことができる「Adaptive Frequency(アダプティブ周波数)」技術の商用化に成功したと発表しました。この技術はディスプレイのリフレッシュレートを自動的に調節することで、スマホ全体の消費電力を最小化するものです。
삼성의 新 OLED 기술, 소비전력 대폭 줄였다 | 삼성디스플레이 뉴스룸
http://news.samsungdisplay.com/23998
Samsung Display Announces First VRR Mobile Display - Inside Note20 Ultra
https://www.anandtech.com/show/15966/samsung-display-announces-first-vrr-mobile-display-inside-note20-ultra
ディスプレイは目で見てわからないぐらい高速に書き換えが行われています。書き換え速度は「リフレッシュレート」で表現され、リフレッシュレートが60Hzのモニターだと1秒間に60回、120Hzのモニターだと1秒間に120回の更新が行われます。この値は、大きければ大きいほど切り替えが早く、描画が滑らかに行われるといえます。
一般に、ディスプレイのリフレッシュレートは固定で、昨今のスマートフォンでは滑らかな描画のために120Hz固定とすることにより、消費電力が大きくなる傾向がありました。
今回Samsung Displayの開発したAdaptive Frequency技術は、高速な画面切り替えが必要なモバイルゲームの使用時は120Hz、映画鑑賞時は60Hz、メールの表示・入力時は30Hz、写真やSNSの閲覧時は10Hzとリフレッシュレートを変更するもので、ディスプレイの駆動電力を従来比で最大22%減らすことができます。
今回サポートされる「10Hz」はスマートフォンでは初のもので、10Hzでの動作時は、駆動電力は最大で従来比60%まで減るとのこと。
この技術は「Galaxy UNPACKED 2020」で発表された6.9インチスマートフォン「Galaxy Note20 Ultra」に搭載されているとのことです。
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