セキュリティ

「CAPTCHA」を要求することで自動検出を回避するマルウェア攻撃が登場


CAPTCHAは、グニャグニャな文字などを読み取って入力するというテストで、応答者がコンピューターでないことを確認するために使われています。そんなCAPTCHAをあえて仕込むことで、セキュリティソフトウェアの自動検出を回避して攻撃を行うハッキンググループについて、Microsoftが警告しています。

To evade detection, hackers are requiring targets to complete CAPTCHAs | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2020/06/to-evade-detection-hackers-are-requiring-targets-to-complete-captchas/

Microsoftが警告を発したのは、マルウェアの自動検出をかいくぐるために、「CAPTCHA」を利用するという手口です。被害者はメールなどに記載されたURLにアクセスするか添付されたExcelファイルなどを開くことによって、まずCAPTCHAが実装されたランディングページにアクセスします。そして、CAPTCHAを解くことによって、パスワードなどの機密情報を盗むトロイの木馬「GraceWire」をダウンロードします。


この手口では被害者に悪意のあるファイルをダウンロードさせるために、CAPTCHAを解かせる必要があります。しかし、CAPTCHAを実装することによって、セキュリティ企業各社やブラウザ自体が実施している機械的な「自動検出」を回避できるとのこと。

Microsoftによると、この攻撃を行っているのは、「CHIMBORAZO」というハッカーグループです。


サイバーセキュリティ企業Malwarebytesのスレットインテリジェンス部門責任者を務めるJérôme Segura氏によると、CAPTCHAを利用したマルウェア攻撃は珍しいものの、前例が存在するとのこと。2019年12月にはGoogleのreCAPTCHAに見せかけたCAPTCHAを要求するという同様の手口が報告されています。


IT系ニュースサイトのArs Technicaは、「攻撃ルーチンを定期的に変更することは、攻撃者が防御者の裏をかく方法の1つです。攻撃グループは今後数カ月で再び攻撃手段を変える可能性があり、全ての攻撃を防ぐためには、絶えず警戒する必要があります」と記しています。

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in セキュリティ, Posted by darkhorse_log

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