サイエンス

2020年5月が「観測史上最も暑い5月」だったことが判明、シベリアでは過去の平均を10度近く上回る


コペルニクス気候変動サービス(C3S)アメリカ航空宇宙局(NASA)アメリカ海洋大気庁(NOAA)が、相次いで「2020年5月が観測史上最も暑い5月だった」ことを発表しました。

Surface air temperature for May 2020 | Copernicus
https://climate.copernicus.eu/surface-air-temperature-may-2020

Global Climate Report - May 2020 | State of the Climate | National Centers for Environmental Information (NCEI)
https://www.ncdc.noaa.gov/sotc/global/202005

Climate change: May 2020 is hottest month on record
https://www.cnbc.com/2020/06/05/climate-change-may-2020-is-hottest-month-on-record.html

C3Sは2020年6月5日に、「2020年5月は世界的に、1981〜2010年の5月の平均気温より0.63度気温が高く、記録上最も暑い5月でした」と発表しました。以下が、C3Sが作成した「2020年5月の平均気温と1981〜2010年の5月の平均気温を比較した図」で、赤い部分ほど過去に比べて2020年5月の気温が高いことを示しています。

by Copernicus Climate Change Service/ECMWF

C3Sは「ロシアにあるシベリア上空では極めて異常な気温が観測され、中でも北西部にあるオビ川とエニセイ川の下流域では1981〜2010年の平均気温を10度近くも上回っていました。この地域では、記録的に早い時期に河川の氷が崩壊していることが報告されています」と指摘しました。

さらに、NASAのゴダード宇宙科学研究所も6月13日のツイートで、「2020年5月における世界平均気温の異常な値は、1951~1980年の5月の平均を1.02度上回りました」と報告しました。


NASAは1880年以降の月別世界平均気温も公開しており、ここでも、2020年5月の気温は「1880年5月以降のどの5月よりも気温が高い」ことが示されています。このデータから、イェール大学が主導する気候現象関連情報サービスYale Climate Connectionsは、「2020年に入ってからの5カ月間全てが、過去1684カ月で最も気温が高い月の上位20位にランクインしています」と指摘しました

また、NOAAによると気温のみならず海水温も過去最高の水準に達しているとのこと。NOAAは6月14日に発表した報告の中で、「2020年5月における世界の海面水温は、平均を大きく上回る0.79度と、記録的な温度であったことを明かしています。この値は、5月の海面水温としては記録上最高だった2016年5月にわずか0.01度届いていないだけです」と述べました。

by NOAA / NCEI

C3Sの気候学者であるFreja Vamborg氏は、「2020年5月が世界的に記録上最も気温が高い5月だったのは、間違いなく警戒すべき事態の兆候です。さらに懸念されるのは、直近の12カ月間にあたる2019年6月~2020年5月も、これまでのデータセットの中で最も気温が高い1年間と同じ暑さだったことです」と話しました。

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in サイエンス, Posted by log1l_ks

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