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新型コロナウイルス対策で全土封鎖に踏み切ったイタリアでは音楽が国民を支える


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大するイタリアでは、2020年3月13日時点で感染者数が1万7000人超、死者が1266人にまで増加しています。ウイルス拡散を止めるため、イタリアでは全土での移動制限および薬局やスーパーマーケットといった生活必需品を取り扱う店舗以外の全面閉鎖が発表されました。自宅での自己隔離を余儀なくされているイタリア国民ですが、家のバルコニーで歌ったり踊ったりしながら「音楽で新型コロナウイルスと戦っている」とSNSを中心に話題を呼んでいます。

Coronavirus Italy: Italians are singing songs during lockdown
https://www.cnbc.com/2020/03/14/coronavirus-lockdown-italians-are-singing-songs-from-balconies.html

How Italy is fighting its coronavirus isolation with music
https://mashable.com/article/italy-coronavirus-balcony-videos/

報道によると、全土封鎖されたイタリアの複数の地域で、バルコニーで歌ったり踊ったりしながら、自己隔離中の人々が音楽を通じて心を通わせる様子が目撃されているとのこと。これはインターネット上や口コミで呼びかけを行って実施されているものもあれば、自発的に演奏を行う人々が集まるケースもあるとのこと。

実際にイタリアで目撃された演奏の一例は、以下のツイートにムービー付きで投稿されています。自宅のバルコニーでサックスを吹く男性に合わせ、数軒先の家のバルコニーで同じように演奏を始める男性が現れ、他の家の窓からは聴衆が顔をのぞかせ、演奏に拍手や歓声を送っています。このツイートは2020年3月14日に投稿され、記事作成時点で約3万2000件以上リツイートされ、ムービーの再生回数は86万回を超える人気を誇っています。


以下のツイートはイタリアのシチリア島で撮影された、バルコニーで演奏する人々の様子。このムービーではアコーディオンやタンバリンを使いながら、多くの人々が大合唱しています。


これはイタリア南部の都市ナポリで撮影されたバルコニーで音楽を奏でる人々の様子。自宅のバルコニーでノリノリでダンスするおばあちゃんがキュート。


イタリア北部の街・ボローニャでは、夜になってもバルコニーで陽気に演奏する人々が確認されています。


自宅のバルコニーでムードたっぷりにトランペットを吹き上げる人も。


これもイタリアのナポリで撮影された様子。歌っているのは「Abbracciame」(抱きしめて)という楽曲。


さらに、イタリア空軍はオペラ歌手のルチアーノ・パヴァロッティが名曲の「誰も寝てはならぬ」を歌う中、新型コロナウイルスを象徴する1機の戦闘機が飛び去ったのちに、イタリアの国旗カラーである赤・白・緑のスモークを出す戦闘機が9機飛び去るというアクロバット飛行を披露しています。これは「イタリアは新型コロナウイルスに負けない」ということを示すものだそうで、インターネットユーザーから多くの賛辞を集めています。

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in 動画, Posted by logu_ii

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