AppleやGoogleの社員食堂で食べられる「特別製」ピザとは？

スティーブ・ジョブズの自宅ガレージで創業したAppleも、大学院生の研究テーマだった検索エンジンからスタートしたGoogleも、「GAFA」とひとまとめにされるほど、世界最大規模に成長したテクノロジー企業です。そんなAppleやGoogleは福利厚生が手厚いことで知られており、社員が利用できるカフェテリアではピザが人気メニューになっていると、技術系メディアのMotherboardが報じています。

SOURCES: Apple's Pizza Is Very Good - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/pa784v/sources-apples-pizza-is-very-good

BUG BOUNTY: Google Served Mealworm Pizza in Its Cafeteria - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/kz49an/google-served-mealworm-infested-pizza-in-its-cafeteria

カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社のカフェテリアでは、割引価格で毎日豪華なピザが提供されているそうです。「Apple本社のピザはあまりにもおいしい」と評判になり、「注文は1人3枚まで」という制限が設けられたほど。

イタリア出身でiPhoneハッカーのLuca Tobesco氏は「誓って言いますが、Apple本社で提供されているピザは、私がアメリカで食べた中で最高のピザです」と語っています。また、シリコンバレー在住のエンジニアで、2017年にAppleの本社カフェテリアで食事をしたというイヴァン・ロドリゲス氏は「Appleのピザは注文に応じて作られていて、熱々で完璧だ」とコメント。

以下の画像は、ロドリゲス氏が撮影したAppleのピザ。ピザは1枚7ドル(約760円)から8ドル(約870円)といった価格。ロドリゲス氏によれば、カリフォルニアの有名ピッツェリアであればピザ1枚で16ドル(約1700円)から19ドル(約2100円)ほどはするとのことで、Appleの社員食堂ではかなり格安で質の高いピザが食べられる模様。

また、この紙製の皿は、Appleが2017年に特許を取得したピザ専用の容器。ふたには容器内の湿気を逃すための穴が空いていて、ピザがふにゃふにゃにならないような工夫がされているとのこと。このピザ容器自体はAppleで2010年から使われていて、2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズの墓には、Appleのカフェテリアで働く従業員からの寄せ書きが書かれたピザ容器が供えられています。

一方、Googleの社員食堂では、Googleのスタッフは無料で食事をすることができ、ここでもピザが人気メニューだとのこと。そんな中、スイスのチューリッヒに構えるGoogleオフィスのカフェテリアでは、虫をトッピングしたピザが振る舞われたとMotherboardが報じています。

Googleで振る舞われている虫トッピングのピザが以下の画像。近年食糧不足が叫ばれる中、昆虫食は重要なタンパク源として期待されており、この虫トッピングのピザもその一例として無料で試験的に提供されました。

ただし、Googleのスタッフ全員がこの虫トッピングのピザを歓迎したわけではないようで、一部のスタッフはMotherboardの取材に対して「このピザは背筋が凍るようなものの1つです」「従業員からの評判はひどいもので、一度の試験提供のあと、二度とメニューに表れることはなかった」と回答しています。

セキュリティ研究者であるSvbl氏は虫がトッピングされたピザを「Pizza La Bughuntero」と命名。この名前はソフトウェアのバグを見つけるバグハンター(Bughunter)をもじったもので、別のGoogleスタッフは「この虫がトッピングされたピザを食べて、生まれて初めてピザのバグ報告をしました」とコメントしました。

なお、Motherboardは「おそらくGoogleのスタッフは影でこのピザのことをバグが多いソフトウェア、つまり『Flash』『Java』あるいは『Android』などの名前で呼んでいたに違いない」と皮肉を述べています。