「コーヒーは自由」だとわかる世界各国のユニークなコーヒーの飲み方まとめ

朝、コーヒーを飲むことから1日を始める人も多いはずですが、一口に「コーヒー」といっても、その種類はさまざまです。世界各国ではその土地に合わせ独特に進化したコーヒーが存在するということで、卵・チーズ・ハーブなど、さまざまな材料を使用するユニークなコーヒーの数々が、YouTubeでまとめられています。
Coffee Around the World - YouTube

まず登場したのは、メキシコの首都、メキシコシティ。

メキシコでもコーヒーは一般的ですが……

ムービーに登場した一般家庭では、ちょっと変わった飲み方をしています。

「私は朝、起きた時にこのコーヒーを飲みます。でも人がこのコーヒーを飲むタイミングは特に決まっていません」と語る女性、ジュージさん。

「カフェ・デ・オジャ」はメキシコの伝統的なコーヒーの飲み方。伝統的な陶器でコーヒーの粉、シナモン、黒糖などを煮出して作られます。

巨大な陶器と1つと、その陶器に似た形のマグカップが用意されています。

ジュージさんの家庭では、コーヒーの粉と、果物が用意されています。

シナモンのほか、サトウキビを煮詰めて作ったパネラも使うようです。

パネラを包丁で砕き……

シナモンも小さくちぎります。

鍋に材料を投入。

用意されていた果物はオレンジでした。ジュージさんのレシピでは、オレンジの皮も使うそうです。

このような飲み方はメキシコ革命の女兵士・アデリタスによって生み出されたものであり、メキシコにとってコーヒーは非常に重要なものだと語るジュージさん。

アデリタスは、男性兵士たちによりエネルギーを与えるためにこのコーヒーを作ったといわれています。

さらに、エチオピアのディマ・アタバラという場所にも独特のコーヒーが存在します。

家の外で調理の準備を始めた女性。

デシュ・ト-ラさんという女性は、鍋を火にかけることから始めました。

お湯を作る傍らで、生のコーヒー豆をしっかり洗います。


洗った豆を鍋でいると……


しっかりローストされた見た目に。

豆をすり鉢で細かくしていきます。

ポットにお湯と砕いたコーヒー豆を入れて、しばし待機。

コーヒーの成分がお湯に溶け出したら完成。この土地特有のコーヒーは、「ジマ・コーヒー」と呼ばれています。

さらに、今度はスウェーデンへ。

この女性は鍋に牛乳を入れて……

なんとチーズ作りから始めました。

カッテージチーズのような感じ。

新聞紙に包んだカッテージチーズと、コーヒーを準備して……

素晴らしい景色の場所へ。

火をおこし……

マグカップにチーズを入れ……

この上にコーヒーを注いでいきます。このようなコーヒーの飲み方は、スカンジナビア半島に住む先住民族、サーミ人の文化とのこと。冷蔵庫がなかった当時は牛乳を保存することができなかったため、牛乳をチーズとして保存する方法が生まれました。サーミの人々はおやつとしてかばんにチーズを入れておくことが多く、「コーヒーとチーズ」という組みあわせも、女性が子どもの頃から親しんだものとのこと。

「チーズを食べる前に温める」という食べ方が、この女性のスタンダードのようです。

今度はアジアへ。ベトナム・ハノイでも独特の形でコーヒーが飲まれています。

やってきたのは、道路に面したお店。

「DINH13」という名前のお店は、タ・デュイ・コアさんという男性と、その家族によって経営されています。

中は決して広くないのですが、人でごった返しています。

このお店のコーヒーで使っているのは、何と卵。

生卵に砂糖を加え……

ふわふわになるまでかき混ぜます。

1970年代、ハノイの経済状態は非常に悪く、物資も限られていました。牛乳は子ども、病人、お年寄りにしか与えられなかったため、牛乳の代わりとして卵が使われるようになったそうです。

「牛乳の代わりに卵」という組みあわせは「変わった味」だそうですが、それでもフワッとした口当たりや甘さが「非常においしい」とコアさんは語ります。

コアさんのお店では芸術的なラテアートがコーヒーに施されます。なお、コアさんが提供する形とは異なりますが、エッグコーヒー自体は、日本でも飲むことが可能です。


続いて、トルコ・イスタンブールへ。

「トルコでは、コーヒーは友人を誘うための口実です」と語るのは、コーヒー屋台を営むシハン・ジキグルさん。

トルコのガシアンテップという場所では、熱い砂を使っていれるコーヒーが発明されました。まずは取っ手の付いた容器にコーヒーの粉と……

水を入れます。

この容器を熱い砂の中に入れると、砂の温度で水が沸騰します。

ぶくぶくとコーヒーが泡立ってきました。この泡立っている上澄みの部分だけをカップに注ぐ……ということを何度も繰り返し、一杯のコーヒーをいれます。

こうしていれたコーヒーは、エスプレッソなどと比べて軽い口当たりだそうです。

「機材の近くに立ってコーヒーを作っている時、人々にパフォーマンスをしているような気持ちになります」と語るジキグルさん。

「パフォーマンス」という言葉にふさわしく、提供に使う器も非常に美しいものでした。

「私はコーヒーの消費者として、本気なんです。朝、夕方、時々は午後など、1日に3回コーヒーを飲むこともあります」とコーヒーに対する熱意を語るジキグルさんでした。

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