「賢くなればなるほど神を信じる可能性が低くなる」という研究結果
By sspiehs3
「賢くなればなるほど神を信じる可能性が低くなる」ことがメタアナリシスを使った研究で示されました。
Are atheists smarter than believers? Not exactly. - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/national/on-faith/are-atheists-smarter-than-believers-not-exactly/2013/08/16/34393a2c-069b-11e3-bfc5-406b928603b2_story.html
The Relation Between Intelligence and Religiosity: A Meta-Analysis and Some Proposed Explanations - Miron Zuckerman, Jordan Silberman, Judith A. Hall, 2013
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1088868313497266
The Negative Intelligence–Religiosity Relation: New and Confirming Evidence - Miron Zuckerman, Chen Li, Shengxin Lin, Judith A. Hall,
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0146167219879122
Meta-analysis of 83 studies produces 'very strong' evidence for a negative relationship between intelligence and religiosity
https://www.psypost.org/2019/11/meta-analysis-of-83-studies-produces-very-strong-evidence-for-a-negative-relationship-between-intelligence-and-religiosity-54897
アメリカのロチェスター大学心理学部のミロン・ザッカーマン教授の研究チームは、1920年代までさかのぼって「信仰心と知性の相関関係」についての研究を調べ上げ、合計11万人を超えるデータをメタアナリシスによって統合・分析しました。得られた結果は、「信仰心と知性の間には『弱い負の相関』がある」というもの。弱い負の相関というのは、「賢くなればなるほど神を信じる可能性が低くなる」ということを指し示しています。
By photocreo
ザッカーマン教授は同様の研究を、2013年にも行っています。2013年の研究はアメリカの大手紙であるワシントン・ポストなどに取り上げられた結果、驚きや好奇心、研究結果に対する疑念などに加えて、複数の研究者が自ら信仰心と知性に関する調査を行うという大きな反響があったそうです。そういった反響に応えてザッカーマン教授が再調査を行ったという今回の研究では、2013年とほぼ同じ結果が得られたとのこと。
一連の結果について、ザッカーマン教授は「メタアナリシスの結果は、『知性の高い人ほど宗教を必要としない』という傾向を指し示しています。『神を信じているならば、愚かに違いない』というのは間違った解釈です」と説明し、「知的な人は宗教的ではないという傾向はありますが、知性から信仰心を予測することは不可能です」と述べています。
By orcearo
なお、今回の研究はアメリカ国内のキリスト教に限るため、仏教、ヒンズー教などの東洋宗教でも同様の結果が得られるかどうかは不明とのことです。
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