2017年~2018年に起こった地震のマグニチュードと深度を地球規模で可視化するとこうなる
地震が起こると速報で各地の震度や震源地の情報が報じられますが、実際に体感する震度と異なり、震源地の深さや規模は数字で示されても直感的には理解しづらいもの。ラルカ・ニコラさんが公開した地球儀は、2017年7月から2018年7月にかけて起こった地震の震源地がその深度と規模に応じて3Dで可視化されており、地球のどこで地震がどれぐらい発生したのかが一発でわかります。
Earthquakes between July 2017 and July 2018
https://glowy-earthquakes.glitch.me/
Earthquakes with exaggerated depth (and CSS filters of course????) just had some fun for #30DayMapChallenge. Check it out on Glitch: https://t.co/nqSa2NXN16 pic.twitter.com/exaCuVieXf
— Raluca Nicola (@nicolaraluk) November 1, 2019
ニコラさんが公開しているサイトにアクセスすると、震源地図が表示されます。細い線で陸地が描かれた地球上に、震源地が無数の点で表示されます。点の位置が震源地の深度、点の大きさがマグニチュードを示しています。なお、震源地をわかりやすく表示するため、深度は8倍に拡大されているとのこと。また、地震のデータは、アメリカ地質調査所(USGS)の公開したものが利用されています。
地球儀はドラッグすることで自由に動かすことができ、マウスホイールでズームイン・ズームアウトが可能。例えば、地震大国である日本を中心にズーム表示すると以下のような感じ。震源地が太平洋沖で、赤線に沿うような形で集中していますが……
気象庁が公開している以下の図と見比べると、この震源地が集中する線がまさに太平洋プレートと北米プレート、フィリピン海プレートの境目である日本海溝に沿っていることがわかります。
東北地方沖以外に、ロシアのカムチャツカ半島からアメリカのアラスカ地方にかけて存在するアリューシャン海溝でも、太平洋プレートが北米プレートに沈み込んでいます。アリューシャン海溝(右の赤枠)でも多くの地震が起こっていますが、その震源地は日本近海(左の赤枠)に比べてずっと深いところにあることが、震源地図を見るとよくわかります。
マッピングアプリケーション開発用のウェブAPI「ArcGIS API for JavaScript」でウェブブラウザから操作可能な地球儀を開発するニコラさんは、与えられたテーマで地図を作成するハッカソン「#30DayMapChallenge」の一環でこの震源地図を制作したとのこと。なお、ニコラさんの震源地図は、無料でウェブアプリを公開できるサービスのGlitchを使って公開されています。
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