「ジュラシック・ワールド」の恐竜がさまよう世界を生き抜く家族を描いた短編映画「Battle at Big Rock」が公開中
映画「ジュラシック・パーク」シリーズの短編映画「Battle at Big Rock」が2019年9月15日にアメリカでテレビ放映され、オンラインでも無料公開されています。監督は「ジュラシック・ワールド」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のコリン・トレヴォロウ氏で、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」から1年後を舞台に、現代に復活した恐竜が解き放たれてしまった世界の中で生き延びる家族を描いた作品となっています。
Battle at Big Rock | An All-New Short Film | Jurassic World - YouTube
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の最後の舞台からおよそ32km離れたビッグ・ロック国立公園でキャンプをしているデニス(演:アンドレ・ホランド)。
娘のカダシャ(演:メロディ・ハード)が持ってきた皿にバーベキューの肉を取り分けます。
隣でキャンプしているグレッグは「今日は流星群が見られるらしい」と語り、イスに座って夜空を眺めています。デニスは「何か見えるかな?」と言いながら、自分のキャンピングカーに戻ります。
キャンピングカーは妻のマリアナと子どもが待っていました。
妹にマジックを見せる息子のマテオ(演:ピアーソン・サルバドール)。
しかし、カダシャはいちいちかまってくる兄をうっとうしがっている様子。
ささいなことでケンカを始める兄妹を「家族になって2年なんだから。今ここにいることは本当に感謝すべきこと」とマリアナ(演:ナタリー・マルティネス)が優しくたしなめます。
デニスは「そうだ、私たちは家族なんだ」とあらためて言い聞かせます。
カダシャが「私、グレッグにクロスボウを習ったの!」と得意げに報告。
デニスはあきれ顔で「8歳の娘にクロスボウの打ち方なんて教えないでくれよ!」と窓の外に座っていたグレッグに話しかけますが……
さっきまでイスに座っていたはずのグレッグの姿はどこにもありません。
「みんなはどこにいったの?」「クマが出たのかな?」と家族全員がキャンピングカーから不思議そうに外を見つめていると……
巨大な2本の角が特徴の草食恐竜ナーストケラトプスが鼻息荒く登場。
どうやら人間の食べ物をあさるため、キャンプ場に現れた様子。たき火におびえる様子もなく、その辺りにある入れ物をあさっています。
「あれは恐竜だ!」
「こういうときは落ち着いてどこかに行くまで待ちなさい、とレンジャー隊が言っていた」
よく見ると、ナーストケラトプスの子どもも一緒にやってきていました。地面に置かれていた懐中電灯の明かりが気になるようです。キャンピングカーから静かに見守る子どもたちも「恐竜の赤ちゃんだ!」とうれしそうな反応を見せます。
しかし、突然親のナーストケラトプスが大声でほえ出します。次の瞬間、公園の奥から巨大な肉食恐竜のアロサウルスが現れました。
アロサウルスは、たき火の近くにいたナーストケラトプスの子どもに噛みつき、ぶんぶんと振り回します。
怒ったナーストケラトプスの親が、巨大な角をアロサウルスに向けて突進。アロサウルスは地面にひっくり返ります。
アロサウルスが転倒した衝撃で、キャンピングカーのドアが開いてしまいますが……
デニスが音を立てずに近寄り、そっとドアを閉めます。
キャンピングカーの中で人間が必死に声を押し殺している間、ナーストケラトプスのもう片方の親も登場。
さすがに2対1だと分が悪いと直感したのか、アロサウルスは攻撃をやめ、2匹のナーストケラトプスとにらみ合います。
アロサウルスをにらみつけたまま、子どもを連れてその場を去るナーストケラトプス。
「OK、ぼくたちは大丈夫だ、アロサウルスもナーストケラトプスもぼくたちのことに気づいていない」と、声を押し殺してアロサウルスが去るのを見守ります。
しかし、あまりの怖さに赤ちゃんが思わず泣き出してしまいました。
家族が必死に赤ちゃんをなだめようとしますが、泣き声を聞いたアロサウルスは既にキャンピングカーをロックオン。そのまま窓に向かって体当たりをかまします。
巨大なアロサウルスのパワーに、キャンピングカーは簡単にひっくり返されてしまいました。
乗っていた家族全員が吹っ飛ばされてしまいましたが……
泣いていた赤ちゃんだけはチャイルドシートにベルトをつけて固定されたままでした。その様子を見つめるアロサウルスの顔が画面奥に映ります。
デニスとマリアナはすぐに気がついて、あわてて赤ちゃんをチャイルドシートからはずそうとしますが……
キャンピングカーの中に顔を突っ込んで、赤ちゃんを食べようとするアロサウルス。果たして家族は無事生き残ることができるのか、この先の展開が気になる人はぜひムービーを見てみてください。
なお、映画系メディアのColliderによるインタビューの中で、トレヴォロウ監督は「なじみのない環境に混乱し、順応するのに苦労している恐竜と人間の姿を描いた」とコメント。「Battle at big rock」は2021年公開予定とされている「ジュラシック・ワールド」シリーズ3作目につながる世界を切り取ったもので、「人間と恐竜が初めて対等な立場で対立します」と語りました。
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