まばたきでズームできるコンタクトレンズが開発される

By AYAimages
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームがまばたきをすることで焦点距離を変化させて「ズーム」することが可能なコンタクトレンズを開発しました。
A Biomimetic Soft Lens Controlled by Electrooculographic Signal - Li - - Advanced Functional Materials - Wiley Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1002/adfm.201903762
A robotic lens can be controlled by simply looking around or blinking | New Scientist
https://www.newscientist.com/article/2211334-a-robotic-lens-can-be-controlled-by-simply-looking-around-or-blinking/
Soft Contact Lens Which Can Zoom in When You Blink Twice Developed by Scientists
https://www.newsweek.com/soft-contact-lens-zoom-blink-twice-scientists-1451690
今回、研究チームが発表したのは、「眼球運動の信号によって操作するバイオミメティクスなソフトコンタクトレンズ」と題された研究です。バイオミメティクスとは「生物の構造を模倣している」という意味で、今回のコンタクトレンズは電気を加えると膨張する性質を持つポリマーからできており、まばたきや目を上下左右に動かすなどの眼球運動によって生じる電位変動を測定して焦点距離を調整することが可能。今回の実験では、まばたき2回で「ズームイン/ズームアウト」が切り替わるように設定したとのこと。
以下の画像を見ると、ズームイン時(左側)とズームアウト時(右側)の差がはっきりわかります。

しかし、現段階では眼球の電位測定のため使用者の頭部に電極を5つ貼り付ける必要があります。

加えて、研究チームはコンタクトレンズの動きが連続すると制御できなくなるなど動きが不完全であると記しており、このコンタクトレンズはまだプロトタイプとのこと。
目が見えない場合でも眼球には電位差が生じるため、研究チームは義眼などの補装具や度数調整可能なメガネ、そして遠隔操作ロボットなどに今回の研究が活用できるとみています。
・関連記事
Microsoftがピクセル単位で焦点変更してフルカラー・ホログラムを合成できるメガネタイプの接眼ディスプレイを発表 - GIGAZINE
緊急時にメガネ・コンタクトレンズなしで視力を補う方法 - GIGAZINE
2000年以上にわたって科学者を悩ませた「レンズの収差問題」がついに解決される - GIGAZINE
28年前になくしたコンタクトレンズがまぶたの裏から見つかる - GIGAZINE
なぜアメリカでは「メガネ」がとてつもなく高いのか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in サイエンス, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Blinkable zoom contact lens developed….