28年前になくしたコンタクトレンズがまぶたの裏から見つかる
うっかりコンタクトレンズをなくしてしまい、「どこかに落としてしまったかな」とがっかりした経験のある人もいるはず。イギリスでは、「なくした」と思っていたコンタクトレンズが実はまぶたの裏にずっと隠れていて、28年後に摘出されたという事例が報告されています。
This Woman Lost Her Contact Lens. Doctors Found It in Her Eyelid 28 Years Later.
https://www.livescience.com/63333-contact-lens-eyelid.html
1990年頃、イギリス在住の14歳の女性がバドミントンの試合をしていたところ、相手が打ったシャトルが目に当たってしまいました。その時に女性はハードコンタクトレンズをなくしてしまい、それきりコンタクトレンズのことは忘れてしまったとのこと。
その事件の後、女性はハードコンタクトレンズの着用をやめてしまい、落としたと思ったコンタクトレンズを探すこともありませんでした。28年もの歳月が経過して42歳になった女性は、左のまぶたが腫れ上がり、約6カ月もその状態が続くという症状を眼科医に訴えたそうです。女性は28年前の出来事と今回の左まぶたの不調が関係しているとは、少しも考えていませんでした。
女性の頭部をMRIでスキャンしてみたところ、左まぶたの裏に嚢胞(のうほう)が発見されました。嚢胞の大きさはおよそ8mm×6mmほどで、医師は外科手術によって嚢胞を取り除く処置を行いました。嚢胞は医師が取り除くと突然割れてしまい、中からハードコンタクトレンズが現れたそうです。
もちろん、女性はすぐに「28年前にバトミントンの試合でシャトルが目に当たって、その時にハードコンタクトレンズをなくした」という取るに足りない出来事を思い出すことはできませんでした。ところが、女性の母親が当時の出来事を覚えており、それ以降女性がハードコンタクトレンズを着用していないことも判明したとのこと。それによって、今回発見されたハードコンタクトレンズは実に28年もの期間にわたって、女性の左まぶたの裏にあったことが確認されました。
女性を治療した眼科医は、「シャトルでケガをした時にコンタクトレンズが左まぶたの裏に移動し、それから28年間そこにあったと推測される」と報告しています。一方で、「なぜ30年近くも経過してからコンタクトレンズが腫れを引き起こしたのか」という謎は残ったままであり、一体何が左まぶたの腫れを誘発したのかについては不明だと語りました。
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