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バカンスに行っても「燃え尽き症候群」は治らないことが判明

By adamkontor

普段忙しく働いていると、「温泉でゆっくり過ごす」「南の国の海でめいっぱい泳ぐ」といったバカンスを夢見るようになるもの。しかし、バカンスは「燃え尽き症候群」を解消してくれず、仕事のストレスを解消するには別の方法を模索する必要があるとのことです。

Going on vacation won't cure job burnout — Quartz at Work
https://qz.com/work/1660743/going-on-vacation-wont-cure-job-burnout/

The Secrets To Recognizing And Avoiding Burnout
https://www.fastcompany.com/3043282/the-secrets-to-recognize-and-avoid-burnout

「燃え尽き症候群」とは、慢性的な職場ストレスから生じる「エネルギーが枯渇するかまたは消耗したという感覚」「仕事への忌避感の増加、または仕事に関する否定的ないし冷笑的な感情」「能率の低下」などの状態の総称です。燃え尽き症候群の定義については以下の記事で解説しています。

「燃え尽き症候群」が新たにWHOによって認定される - GIGAZINE


バカンスに出かけることは「仕事のストレス解消にピッタリ」などと広告されています。しかし、1500人以上を対象としたアメリカ心理学会の調査によると、バカンスに出かけた人の約3分の2が「休暇で元気になったが、数日で元に戻った」と回答しているそうです。同様に、1997年のイスラエルの調査によると、被験者の自己申告に基づく精神的な健康状態は、休暇の3週間後には元のレベルにまで戻ったとのこと。職場での対立に関する本「The Good Fight」の著者である組織心理学者Liane Daveyさんは「1週間や2週間のバカンスでは燃え尽き症候群には不十分」と語っています。

バカンスが燃え尽き症候群に効果がないとされる理由とは、「バカンスの間にも仕事は待っている」ということです。バカンスの間には仕事から離れていられますが、その間の仕事はたまり続け、戻る頃には山のような仕事が待っていることになります。アメリカ心理学会の調査によると、労働者の約49%が「バカンス直後の仕事量は通常よりも多い」ことを報告しています。また、「仕事が待っている」ことを意識してしまうと、バカンス自体も楽しめなくなってしまいます。

By joduma

ストレスや燃え尽き症候群を専門とする組織コンサルタントのPaula Davis-Laackさんによると、特別な休暇を取ることではなく、普段の生活から仕事中・仕事後にしっかりと休むことがストレスに効果があるとのこと。Davis-Laackさんは、仕事中にも90分から120分ごとに、5分から10分の休憩を取ることを推奨しています。

Daveyさんは燃え尽き症候群から脱出する第一歩として、どの業務ならば熱意を持って取り組めるのか、どの業務ならばやるうちにウンザリしてくるのかについて上司と相談することを挙げています。自分に活力を与えてくれる業務を探すことこそ、本物のストレス解消法とのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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