メモ

全裸で飲み食い可能な「ヌーディスト・パブ」がロンドンで正式にオープン


訪れた客が全裸で飲み食いできるという「ヌーディスト・パブ」がイギリス・ロンドンに登場しました。全裸の集団が自転車で駆け抜け社員全員が全裸になる会社でも話題になるイギリスということで、「さもありなん」という感じに聞こえますが、実は伝統的なパブを守るための多くの人を巻き込んだ戦いの一部となっています。

Thousands fight to stop Soho's iconic nudist-friendly Coach & Horses pub being taken over
https://www.mylondon.news/news/zone-1-news/thousands-fight-stop-sohos-iconic-16265966

London pub gets nudist license: Sip a pint while naked at The Coach & Horses | CNN Travel
https://edition.cnn.com/travel/article/london-pub-coach-and-horses-nudist-license/index.html

One of London's oldest pubs becomes capital's first establishment to be granted a nudist licence | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7069919/One-Londons-oldest-pubs-capitals-establishment-granted-nudist-licence.html

イギリス、ロンドンの繁華街ソーホーにあるパブ「Norman’s Coach & Horses Soho」は1847年から続いている、由緒正しきパブ。ピアノ音楽やヴィーガン向けの食事が提供され、今や数少ない「伝統的なパブ」として知られています。このパブが、正式に「ヌーディスト・ライセンス」を取得したとして話題になっています。

Norman’s Coach & Horses Soho | London’s first vegan and vegetarian pub.
http://coachsoho.co.uk/


場所はココ。


外観も内観もクラシカルな雰囲気です。


全裸でありながら服を着た状態とまったく同じように過ごすヌーディズムは日本ではなじみがありませんが、欧米ではヌーディストビーチ(ヌードビーチ)があるなど一定の支持者が存在します。

もともとノーマン・バロンという人物によって運営されていたNorman’s Coach & Horses Sohoですが、2006年にAlastair Choat氏が受け継ぎ、以降、ロンドン初のヴィーガン&ベジタリアンパブとして運営されてきました。Choat氏と娘のHollie氏は、ロンドンのパブが本来持っていた「作家やジャーナリスト、役者たちに愛されたボヘミアンな空気」をNorman’s Coach & Horses Sohoで復活させるべく長年活動を行ってきたとのこと。

しかし、2011年にFuller's Breweryという醸造所がパブを買収し、次回の契約更新でFuller's Breweryがパブを完全に自社運営にする予定であることから、Choat氏は店を奪われないための対抗策として「ヌーディスト・パブ」というアイデアを生み出したそうです。2011年にネイキッドカレンダーを発表したことに端を発し、今回のヌーディスト・ライセンス取得まで、Choat氏の活動は続けられてきました。ロンドンでヌーディストたちのパブを運営するにはアダルトエンターテイメント施設に類似する特別な通知を受け取る必要がある、とChoat氏は説明しています。

これが実際に販売されたネイキットカレンダーに使われた写真。男性が裸でピアノを弾く様子や……


バーカウンターでタバコをふかす女性。


ボランティアのモデルは16人集まったため、16カ月のカレンダーとなりました。売上の10%はイギリスのホームレス・チャリティーセンターに寄付されるそうです。


記事作成時点のNorman’s Coach & Horses Sohoは木製のバーカウンター、ピアノなど、「古き良き」パブの雰囲気が保たれています。しかし、Choat氏によると、Fuller's Breweryはこのようなインテリアを一掃する計画とのこと。一方でFuller's Breweryの広報はMyLondonの取材に対して「パブを受け継いだら、その性質を保ち続ける予定です」「パブを買収した時から、私たちは辛抱強く待ち続けていました。ここはソーホーの歴史ある、すばらしいパブです。借家人が同意してくれれば私たちのパブ&ホテル運営ビジネスの宝物になるでしょう」とコメントしています。

普段は着衣の人々であふれるパブですが、Choat氏は2019年6月にヌーディスト・ナイトを予定しているとのこと。詳細な日程は未定ですが、適切な運営ができるように準備が進められているところだそうです。「でも正直にいうと、お店に入って10分、15分、20分とたつと、裸であることが気にならなくなると思います。バンドが演奏しているパブに入った時に、その演奏が『背景』になると人が特別興味を示さなくなるみたいに」とChoat氏は語りました。


なお、Norman’s Coach & Horses Sohoが「魂のないチェーン店」になるのに反対した嘆願書には、既に1万人以上が署名を行っています。労働党のPancho Lewis議員もこのキャンペーンを支持しており、選挙にまで関わる運動へと発展しているようです。

キャンペーン · SAVE COACH SOHO · Change.org
https://www.change.org/p/save-coach-soho

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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